関連資格取得記 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 ショベルローダー等運転技能編

■ 概要


ショベルローダー等運転技能という資格は、ショベルローダーやフォークローダーなど原則として二輪駆動・後輪操舵の重機(互換性の無いフォークを装備した四輪駆動のものを含む)で最大荷重1t以上のもので作業を行う際に必要となる資格です。モノ自体は誰でも見たことがあるかと。

二俣川試験場において大型特殊の試験車両として使われているもののうち、中折れ式のものはホイールローダーですが、後輪操舵のものはショベルローダーです。

当然ですが、この資格は大特一種の派生資格、ということで。ちなみに、お世話になったコマツ教習所神奈川センタでは、普通免許だけ持っている未経験者がこの資格を取得しようとすると31時間・\65,000ですが、大特一種を取得済みの場合は11時間・\23,000で済みます。


■ 技能講習当日の記録 〜 当時のmixi日記より


ショベルローダー フォークローダー

2007.07.25 (Wed)

ショベルローダー等運転技能。……「等」って何よ?とツッコミを入れたくなるような資格名称であるが、種別として並立の存在であるはずのショベルローダーとフォークローダーを一言で済ませようとすればこうなるのもやむを得ないかな。ということで、またまた取得して来た次第。

フォークリフトから数えて、コマツ教習所で取得した資格はこれで7つめ。コマツ教習所の修了証はカードタイプで、1枚に7つの資格まで統合して記載できる。つまり、今回で一区切りである。

初日なので、集合は8時15分。もう受講票を確認するまでもなく当たり前のものと感じられるのは、聊か慣れ過ぎだろうか。梅雨とはいえ雨が降る予報も特に無かったので、いつも通りカブで向かうこととし、7時過ぎに自宅を出発。順当に。8時前にはコマツ教習所へ到着。

受付の混雑は並み程度。……なのだが、よくよく見てみると講師4名で捌いている。どうやら、まあこれも毎度毎度のことではあるが、大人数の玉掛けのスタートとダブっているらしい。

それほど待つこともなく、受付へ。……先日の車両系建設機械(解体用)の時の受付と同様、玉掛け技能の際の担当講師である。またしても、「いつもありがとうございます」と挨拶されてしまった。

指定された教室は2階。階段を上がり、途中で玉掛けの教室の前を通り過ぎる。チラ見した限り名簿上の人数は、40名足らず。うーむ、盛況ではある。で、隣のショベルローダーは、8名。(汗)

おまけにいざ始まってみると、7名。一人欠席。……車両系などに比べて料金もそれほど高いものではないだけに、少々採算性という点で余計な心配をさせて戴かざるを得なかった。(^-^ヾ

# もっと多そうなものなんですけどねぇ。ショベルローダーってあちらこちらでよく見るし。

ちなみにその7名の内訳だが、本職で来ているとおぼしき人々は2〜3名。残りの過半数は当時の「二俣川の懲りない面々」にも通じる無職・マニア枠

……不整地運搬車よりもナニですな。(w

まあ自分自身も今月(但し3日までを除く)は自宅警備員のようなものであるし、マニアの中のマニアと言われても然程抵抗感も無いところなので、敢えて何も言うまい。⊂⌒~⊃。Д。)⊃

これもいつものことなのだが、初日なので、学科。今回は初日に夕方まで学科をやり、明日の朝一番に学科試験をやるパターンであるらしい。まあ、当然復習なんてする訳もないのだが。

いつもと違ったのは、今回はコマツ教習所オリジナルのテキストではなく、中災防が出している汎用のテキストだったことと、学科試験に出るであろう重要なところを示唆・強調するというアレがほとんどなかったこと。アレが普通だと思っていたので少々意外だった。どうやら、講師によるらしい。

内容的にはまあ大体いつもと同じ。ただ、テキストがコマツ教習所オリジナルではなく、時々執筆者の専門家馬鹿っぷりが散見されるのが気になった。具体的には、まともに書くのにTeXが必要となるような数式であるとか、法令については解釈例規やその疑義問答に至るまで原文のまま掲載されているとか。前者は「運転に必要な力学」という章題を見失っている(そんな数式を憶える必要は無い)し、後者は安衛法の目的を見失って字面主義で枝葉末節に走り過ぎ。「木を見て森を見ず」は自称専門家に多々見受けられるところではあるが、まあ、如何なものかと。

# 講師自身もボヤいていたからなぁ。このヘタレテキストについては……。

ちなみに今回は、睡魔には克った。……まあ、ビデオ上映中に堕ちかけたが。(^ω^;)

2007.07.26 (Thu)

しょっぱなから学科試験である。いつもと違ってテキストがパッとせず、かつ「出るところ」の示唆・強調もなかったためアンダーラインも殆ど引いていない。当然の帰結として、一切復習せずに受験。

規定の時間というものは一応あるのだが、7名全員その半分程度の時間で終わったため、早めに試験終了。マークシートなので講師が事務室で機械に掛け、10分少々で「全員合格」と。

講師 「法令で7名中6名が間違った問題がありましたね」
増田 『……うっ、何か引っ掛かったかな?(ノ∀`)アチャー』
講師 「目的外使用で、『いかなる場合も絶対に認められない』という設問です」
増田 『……はて。それは例外規定があるから"誤"にしたはずだが』
講師 「確かに認めない方が安全ですが、例外があるんですよね。意地悪な設問です」
増田 「よっしゃ!」(←自分は間違えなかったもんだから途端に強気)
講師 「そー。正解はこの人だけ。ちなみにこの人、満点ですから」
増田 「おや、まあ。(^-^ヾ」

祝!学科試験満点合格!

まあ、別に満点だからどうということは無い訳だが。始まりのフォークリフトの時も確か学科は満点。今回で一区切りというこのショベルローダーの学科でも満点。ということで、記念にはなったかな、と。

実技は、画像のショベルローダーフォークローダーの両方に乗車。

ショベルローダーは、逆F字型の下部から発進して左折し砂場で砂を取り、元の位置へ後進で戻った上で、再度前進・左折して隣の砂場へ砂をダンプし、再び元の位置へ後進で戻る。だけ。

フォークローダーは、T字型の下部から発進して右折又は左折して木材を取り、元の位置へ後進で戻った上で、再度左折又は右折して反対側へ木材を置き、再び元の位置へ後進で戻る。だけ。

嗚呼、二俣川のオモチャを思い出す。

大特か……何もかもみな懐かしい。(をぃ) まあ、二俣川の試験車両に比べれば、こちらの方が新しいだけに操作性などは格段、上なのだが。お蔭様で操作・操向は全く何の問題も無し。

ちなみに、今回受講したコースは大特保持者若しくは小型ショベルローダー等の経験者向けのものであるため実技は荷役だけであり、操向(走行)は無し。それは当然できるという前提……なのだが、後輪操舵の要領が掴めておらず大回りやふら付きをしてしまう人が若干名見受けられた。雑談ベースで事情を聴いたところ、二俣川で大特一種を取得したものの、中折れ式で取得したため後輪操舵はよく分からない!ということらしい。なるほど、それは盲点だわ。( ´_ゝ`)フーン

人数が人数なだけに班分けも無く、ショベルローダー⇒フォークローダー⇒ショベルローダー⇒試験の順で淡々と進行。途中で、ショベルに荷を積んだ状態でリフトアップしてリーチを前に倒すと後輪が浮くよ、という実演と、その場合の戻し方(間違うとドシンと衝撃荷重が掛かって後輪おしゃかにするよ)の説明などもあった。なかなか実戦的ではある。

昼休みの後、1回、希望者は2回、練習をした上で、実技試験。他の機種の時もそうだが、落ちる要素は殆ど無い(クレーン関係はこの限りではないが)。それなりの緊張感の下、善良な受験者の注意義務を払っていれば、接触などの大ポカをすることも無い(かなり余裕もある)し。強いて言えば安全確認だけはしっかりと、というところだが、まあ五点確認ぐらいやっていればそれで良し。

ということで、無事終了。全員合格。今回も炎天下ではあったものの、幸い昼過ぎからは日影ができるポジションだったため、然程暑さを感じることもなかった。

今回のショベルローダー等運転技能の資格により、コマツ教習所神奈川センタ発行の修了証の裏は一通り埋まった。既述の通り、取り敢えず一区切りである。同所で開講されている技能講習系の未取得の資格としては、床上操作式クレーン運転技能、高所作業車運転技能、ガス溶接技能などがある訳だが、これらはまたの機会に取得を検討したい。( ´ー`)


■ 取得費用

項目 費用 備考
技能講習受講料 1回 \21,425 コマツ教習所神奈川センタ。
技能講習テキスト代 1冊 \1,575 コマツ教習所神奈川センタ。
合計   \23,000 まあ、こんなもんですかね。





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