運転免許用語集 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 Glossary - 運転免許用語集@二俣川フルビット物語

 『な』

■ 流れる (ながれる)


けん引きの方向変換において、ヘッドと台車の角度付けの不足から、そのまま台車を押してもヘッドと反対側の後輪(右バックの場合は左後輪、左バックの場合は右後輪)が接輪するだけでどうにもならないという状況となること。ジャックナイフとは正反対だが、角度付け・タイミングの失敗という点で原因は同じ。

本来ならば流れきる前に状況に気がつき、ヘッドを逆に振って角度をつけてやり、今度はその角度を固定して押し込むようにしてやれば良いのだが、まあ、理論と実戦は異なるもので。細かいことを四の五の考えるよりは一度スタート位置まで切り返し、直線バックから落ち着いてやり直した方が良い。それでもなお失敗するならば、それはまだ角度付け・角度固定・それぞれのタイミングを体得していないということだ。


■ 七点確認 (ななてんかくにん)


大型二種の発進時などの基本的な安全確認方法のひとつ。普通車などで用いられる、ルームミラー・左ミラー・左後方目視・右ミラー・右後方目視の五点確認に、車内目視と車両の直前直下の確認を加えたもの。車両の直前直下の確認は、左ミラーに併設されている専用ミラーで行える。

順番は人それぞれだが、@左ミラー、A左後方目視及びB車内目視、C直前直下、Dルームミラー、E右ミラー、F右後方目視、が私の場合しっくりきたので、これで最後まで貫き通した。方法・順番はどうでも良いのだが、くれぐれも試験官から「首振り」と言われないよう、しっかり確認することが肝要。

ちなみに、神奈川県内の某バス会社(一部営業所除く)は、「左よし、右よし、前よし!」と発声・指差し確認をしているが、何もそこまでやる必要はない。まあ、やりたければやってもいいと思うが。


■ ナナハン (ななはん)


その昔、自動二輪という免許があり、限定解除というものが存在した時代。教習所では練習しかさせてもらうことができず、限定の無い自動二輪免許を取得するためには試験場での技能試験に合格する必要があり、その合格率は司法試験より低いという凄まじいものだった……らしい。その頃には、当然750ccのバイクに乗れる人間は「選ばれし者」であり、ナナハンを駆ることはそれだけでステータスだった……。

今や教習所の温室環境で暇とカネさえあれば免許は誰でも取れるモノと化し、ナナハンも誰でも乗れるシロモノに成り下がった。そして、顰蹙モノの運転をするナナハンやオーバーリッターバイクが多くなったという事実は、「数の増加は質の低下」という言葉を綺麗に証明してくれている。うーむ。

それでも今なお当時を知る一部の人々にはナナハンというものに強烈な思い入れがあるらしい。以前ある人に我がサイトをそれとなく知らせ、果たしてどのページを見に来たのかログを調べたことがあったのだが、所要時間から見ておよそ何ら躊躇することなく、まっしぐらに大型二輪の取得記をご覧になっていた。そうか、あの人はそういう人だったのか、と感心したことしきり。ちなみにその時、大型二輪の取得記は制作中で何もない状態であり、空振りに終わらせてしまったことはここだけの秘密だ。(w

 『に』

■ ニーグリップ (にーぐりっぷ)


特定の体位において、……などと書くとセクハラで訴えられかねないのでやめておきます。世の中、ぴーちくぱーちくこうるさいメスどもの目がどこで光っているのか、わかりませんからねぇ。(・∀・) ニヤニヤ

二輪において、両膝でタンクをしっかりと挟み込みバイクと身体を固定すること。これができていないと安定した走行はできないとされる。……が、女性はともかく男性の場合は腕力で押さえつけてしまえば平常時は何とでもなるものであるし、そもそもニーグリップもクソもないデカスクが大勢を占めているのでいまひとつピンとこないのが実情である。もっとも、試験や検定ではニーグリップができていないと減点されるので注意。


■ 2号館 (にごうかん)


二俣川試験場において、1階に総合案内、証紙売場、技能窓口、受付窓口、食堂、2階に免許用写真撮影やその直前の申請書返却窓口などがある建物。最もポピュラーな建物であり実質的に本館のような機能を担っているのだが、あくまでも2号館である。試験場内唯一のエスカレータがある。


■ 二段階右折 (にだんかいうせつ)


右折レーンを含め片側3車線以上の道路から右折しようとする原付が、別途標識等で禁止されていない限りやらなければならないとされている右折方法のこと。第一車線を走行し、一旦交差点の向こう側に渡り、そのまま交差点の隅っこで待ち、交差する側の信号が青になったらそれに従いそちら側の直進車両と共に進む……と、文章で書くとむちゃくちゃわかりにくいが実際に見れば一発でわかること。

最高速度30km/h制限と同様、原付一種に対する不要・不毛な交通規制の一つ。大昔の自転車に毛が生えた程度の文字通りの「原動機付自転車」に対してであれば一定の効果があったのかも知れないが、現在の俊敏なスタートダッシュ能力を持つ原付にとっては何ら意味を持たない規制である。むしろ、周囲の交通と異なる動線をとらざるを得ない分、安全性を阻害している感すら漂う。


■ 日常点検 (にちじょうてんけん)


乗り手が自分で日常的に(厳密には走行距離等で自分で判断して)やるべき点検のこと。

四輪の場合は、国土交通省のページ社団法人日本自動車整備振興会連合会のページを参照して実施していただきたい。……お、2003年当時は両者の組織が異なるのにまるで同じコンテンツで『さすが親方日の丸株式会社だなぁ!』と思ったのだが、流石に別立てになっていますね。( ̄ー ̄) ニヤリッ

二輪の場合は、まあねん・お・しゃ・ち・え・ぶ・く・とう・ば・しめの項でも読んでおくように。


■ 二方向通行 (にほうこうつうこう)


わかりやすく言えば、対面通行の始まりを意味する標識。例えば、横浜市で言えば環状二号線の内回りの高山バス停がある側道の先あたりにあるのだが、そこの場合はその手前の交差点まで側道が一方通行だったところその交差点から対向車線が加わり対面通行となるために設置されている。

真っ当なドライバー・ライダーばかりであれば普通に気がつくはずであり、設置する必要性は低い標識であるが、高齢者や一部の女性ドライバーなど少々アレな手合いが対面通行であることを認識せず事故を引き起こすことを防ぐため、その危険性が高い場所に設置されているもの。


■ ニュータウン (にゅーたうん)


現代社会の養鶏場のようなもの。鶏たちは狭っ苦しい空間に押し込められ、ぎゃーぎゃーと騒ぎながら歳月を過ごし、産めよ殖やせよ地に満ちよとあれやこれや牧場の経営者に仕向けられ、成果物は惜しみなく奪われ、やがて病になり死んでいく、高度にシステム化された寝床のようなもののこと。最近ではニュータウンとは名ばかりで、老人主体のゴーストタウンに成り下がっている地区もあるらしい……。

二俣川では、試験場の裏手に広がる街を指す。東急が開発したらしく、区画整理がきちんとされていて青葉区の住宅地を少し思わせるような佇まいが続くが、地名には飾り気も何もなく、バス停の名前も「ニュータウン第○」という味気もそっけもないようなものである。東急らしく、「美しが丘」とか「もえぎ野」とか「しらとり台」とか、そういう瑞祥地名でも付ければいいのに……。

技能試験(路上)の多くのコースが通る住宅地である。大型二種の発着の音がうるさいと公安委員会にクレームを出す猛者もいるらしく、なかなか侮れない。平日昼間の時間帯は老人や子どもが多く、天然の地雷要素として多くの受験者を地獄へ叩き落してきた実績を有する。(をぃ)


■ 二輪の自動車以外の自動車通行止め (にりんのじどうしゃいがいのじどうしゃつうこうどめ)


この用語集を作成するにあたり、記憶が怪しげなものや実際に見たことがないものについてはGoogle等で適当に調べているわけだが、調べた結果、学科の試験問題や標識の説明以外殆どヒットせず、法規上の標識としては存在するものの道路上に実在するのか否か定かではなかった標識の一つ。(笑)

二輪以外の一切のクルマの通行を禁止する。……が、そもそも二輪専用道などというものは考え難い。私自身も相当な距離を走っているのだが、こんな標識は実際のところ見たことがない。原付ではない二輪で走行中にこの標識に出くわしたら、考え込んでしまうかも知れない。


■ 二輪の自動車・原動機付自転車通行止め (にりんのじどうしゃ・げんどうきつきじてんしゃつうこうどめ)


技術的・社会通念的な要因ではなく、ひとえに政治的・公安権力的な独断と偏見に基づき、原付を含む二輪車のみが通行を禁止されている道路に立てられている標識。多くは、峠道やそれに類する箇所がほとんど。

多くはかつて3ない運動等が盛んだった際、それに対抗するかの如く各地に存在した二輪の走り屋どもが峠道などをレース感覚で走行しないよう、通行禁止にすることで対策としたことの名残と思われるが、そもそも暴走族が「珍走」と蔑まれ多くの若者からも相手にされなくなり、道路系DQNの多くがキチガイじみたレクサスやらエスティマやらの四輪に流れている昨今においては、その規制自体が過去の遺物となっており、早急な改善が求められている……と思う。

 『ぬ』

 『ね』

■ ねん・お・しゃ・ち・え・ぶ・く・とう・ば・しめ (ねんおしゃちえぶくとうばしめ)


ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺぺ(以下略)と並ぶ呪文の一つ。「ちえぶく」のあたりの不思議な語感が「もょもと」を彷彿とさせ相通じるものがある。……ってか。

一般的なバイクの運行前点検10項目を指す言葉。具体的には以下の通り。

「ねん」……燃料(ガソリン)は十分入っているか? 特に燃料計がない車種は注意。
「お」……オイルの量は十分か? 少なくなっていないか? 質は大丈夫か?
「しゃ」……車輪(タイヤ)の空気圧は大丈夫か? 釘とか刺さっていないか? 磨耗していないか?
「ち」……チェーンが伸びていないか? 錆びていないか? グリスは行き渡っているか?
「え」……エンジンに異常はないか? 音は正常か?
「ぶ」……ブレーキに異常はないか? ちゃんと効くか?
「く」……クラッチはスムースに動くか?
「とう」……灯火類は正常か? ヘッドライト、テールライト、旅はまだ終わらない?(をぃ)
「ば」……バッテリーの液量や見た目に異常は無いか?
「しめ」……車体各部のネジやボルトが緩んでいないか?

簡略版で「ぶたとねんりょう」もある。この場合、ブレーキ・タイヤ・灯火類・燃料だけチェックする。

昨今のデカスクブームの陰で使われなくなった言葉の一つ。何しろデカスクだとこれらの半分ぐらいは日常見えない部分にあるからねぇ。せいぜいこの言葉を毎日見るのは、郵政外務の方ぐらいでしょうか。

 『の』

■ 上り坂 (のぼりざか)


サンドラが渋滞を引き起こす地形的要素の一つ。特に長い下り坂から微妙な上り坂になるあたりが最もひどい。本来加速すべきなのにロクに加速もせず、エンジン音はそのままスピードは落ち……、と。

駐停車禁止に関する学科の問題で出題されやすい項目の一つ。上り坂では駐停車禁止、とか出たりするわけだが、実際には上り坂の頂上付近のみ駐停車禁止(但し勾配が急な場合は全部駐停車禁止)なので注意が必要である。まあ、実際に運転するようになれば体感的・経験的にわかるだろうが。





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