関連資格取得記 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 特殊小型船舶操縦士免許編

■ 概要


小型船舶操縦士の免許は、船舶職員及び小型船舶操縦者法に定める海技従事者の一つであり、道路交通法に基づく各種の運転免許と同様、国家資格です。

このうち、特殊小型船舶操縦士は、水上オートバイを操縦するための資格です。以前は、現在の一級・二級に相当する資格を所持していれば水上オートバイも操縦できたのですが、現在は、この特殊小型船舶操縦士の資格を別途取得する必要があります。

一級小型船舶操縦士については2007年春の大型連休中に取得していましたが、こちらは「まあ取れるうちに取っておこう」という動機により、ついでに取得したものです。一応、一級小型船舶操縦士の派生資格ということで、取り敢えずここに掲載しておくことと致します。(^-^ヾ


■ 技能講習当日の記録 〜 当時のmixi日記より


2007.07.15 (Sun)

今回お世話になることにしたのは、一級小型船舶操縦士の免許を取得する際にもお世話になった財団法人日本船舶職員養成協会(JEIS)というところ。当然、国家試験は学科・実技共に免除である。但し、一級の時に通った自宅至近の建物(横浜海技専門学院)では特殊小型船舶操縦士の実技をやっていない(学科のみ実施)ため、今回は逗子市である。

# まあ、自宅前の水面で水上オートバイを走らせる気にはならんし。

場所は、この地図で「マリンボックス100」となっているところ。このマリンボックス100というのは地元のマリンスポーツ業者のようで、独自に特殊小型船舶操縦士の資格取得コースも組んでいる(但しこちらは国家試験免除無し)のだが、今回はJEISがそのインフラを借りて開講する……らしい。

今回の特殊小型船舶操縦士の資格取得に際しては、事前に「二俣川の懲りない面々」に声を掛けた結果、茅ヶ崎の某YZK氏とご一緒することとなっていた。本来はどちらもクルマやバイクを使うのだが、今回は予め大船駅で合流することとし、バス&電車で大船駅へ。理由は単純。

台風直撃予報発令中。ヾ( ゚∀゚)ノ゛

いやー、これは参った。幸い、初日は学科だけなのだが、それでも海岸沿いの施設まで出向くのが躊躇される程の直撃コースで、関東最接近は丁度昼過ぎの予報。気象庁の予報も幾度かの修正を経て神奈川直撃になっていたし、私が愛用している米海軍の予報は初手から神奈川直撃。どちらの予報も同じことを言っているということは、これはもう確実に来る、と。

時折豪雨となり、大船駅でも「雨が強くなって参りました。電車進入の際、屋根から雨水が激しくホームにかかる恐れがありますので、お待ちのお客様はご注意ください」というアナウンスが流れる始末。東京方はカントが少し強めだから、さもありなん。某YZK氏と合流後、横須賀線で逗子へ。

逗子駅からは、よせば良いのに徒歩である。事前に受け取っていた案内によれば「徒歩20分」とのことだったが、結構な雨の中、逗子開成の横などを経由して順当に歩いたはずなのに所要時間は約30分。まあ、順当とはいえ途中で少しばかり迷ったりもしていた訳ですが。

予想よりも小さな建物へ入り、我曰く。

「あのー小型特殊ですが」( ^ω^)

# 言ってすぐ気づいたけれど、正しくは「特殊小型」ですな。

建物を抜けて裏手の2階です、とのことなのでそちらへ行くと、何やら鉄枠組のシャワー兼更衣室の上にプレハブで建てたような「2階」があったので、そちらへ入室。教材は11〜12名分、机に並べられていたが、我々が第一陣だった。講師役とおぼしき人から受講票の写真や記述を見て自分の席へ着くように指示されたので、そのまま着席。

やがて他の受講生も集まり、定刻の9:00にオリエンテーション開始。1名欠席、残り2名は一級持ちなので午後から、とのことである。……同じ一級持ちの私も実は午後からで良いのだが、まあ、「来てしまいましたが」「あー、聴講という形で居ても良いです」というやり取りがあったらしく。

ということで、午前中は本来免除で当然学科試験でも免除となる、「小型船舶の船長の心得及び遵守事項」「水上交通の方法」を聴く。もちろん一級取得時に学習した事項が殆どなのだが、教本も特殊用に調製されているだけに、『お、それは一級の時には聞かなかった』『これは水上オートバイ用だなぁ』というような話も結構あった。知識の再確認もできたし。

ちなみに講師はなかなかガタイのよろしいにーさん。講義中の雑談を聞く限り、元々は貨物船の船員(海技士)だったそうで、何やら宮崎県出身というお話もあったような気がするのだが、まあ流暢な関西弁。目方や口調や声質は、某所の某WD氏そのものちゃうか?と。

一級の時はなかなか年配の講師だったのだが、今回はそんな感じだったので、少なくとも睡魔に競り負けるようなことはなかった。(をぃ)

お昼になり、天候は台風直撃により暴風雨!……と書ければ少しは話のネタにもなったのだろうが、何か知らんが雨も止み、風も何やら静かになってしまった。流石に波だけは高かったが。2ちゃんの台風実況スレッドを確認したところ、台風は進路を南よりに変え、伊豆大島付近をぬるぬると通過してしまったらしい。何とも予報に反する動きである。( ´_ゝ`)

# 実は、『台風が急に逸れたら地震を疑えという話もあったなー』などと思った訳ですが。。。

午後になり、一級持ちの他2名も到着。少しばかり午前中の分の追加をやった後、いよいよ「運航」である。実技が半日しかなくかなり駆け足になってしまう、ということで、かなり実技の内容にも踏み込んで実践的な講義が続いたが、それも夕方まで。あっと言う間に学科試験である。

学科試験は、心得12問、交通10問、運航18問、計30問。各科目半分以上、全体を通して65%以上の正答率で合格。……なのだが、私は一級持ちなので運航のみ18問中12問合格すれば良い、ということになる。ううむ、これはなかなか楽。( ´ー`)

流石に落とすような要素は無いものと判断し、教本の見直しは殆どせず、そのまま試験に突入。試験時間は、他の人々は50分、私は20分。だが、相当丁寧に塗った(四者択一の擬似マーク式なので)のだが、10分ほどで終了。退室は不可なので、所定の20分経過を待ち、退出。

帰りは京急の新逗子駅まで歩き、屏風ヶ浦まで行き、少し歩いて磯子車庫前から市バスで帰宅。時間は少し掛かったが、行きより相当楽だった。

2007.07.17 (Tue)

午前中、実技の日である。

まず、服装についてかなり悩んだことをここに書き残しておく。何しろ、入ってくる情報がてんでバラバラで、実技の時にどんな服装が許容されるのか、かなり不明確だった。教本や事前の案内文ではウェットスーツ必須(貸し出しもアリマス)のように書かれているのだが、一昨日の学科の際には「ここの逗子会場、マリンボックスさんの場合は濡れても良い服装なら何でも良いみたいです」との案内があった。Webで他の教習所の規定等を調べても、かなりマチマチ。

取り敢えず、Tシャツ&海パン&短パン&捨てても良い安全靴にするかな、と考え、前日に新山下のホームセンターHOME'Sへ。目的は海パンや短パンの調達。

(持っていないのかよ!>わしw)

んが。無情にもHOME'Sには海パン&短パンは無し。どうも、ここは同じ建屋の一角にOKストアができてから露骨に品揃えが悪くなったな〜。

やむを得ないので単に「濡れても良い服装&着替え持参」と勝手に解釈し、出陣。本日も強めの雨模様だったため、バス&電車&徒歩。

講師は一昨日とは異なり、2名組。まず最初に、挨拶もそこそこに服装について了解を取り付け。……本っ当に、本人が濡れても良ければ何でも良さそうな雰囲気である。やれやれ。

ということで、いつもの安全靴(廃棄間近)、IBM TechConnectロゴ入り特製Tシャツ、どうでも良い長ズボン、というイデタチで、実技に。

最初はロープワークと点検・確認項目。点検・確認項目はトラブルシューティングも無く、予め渡される一覧に従って物品を確認して行けば良いだけなので問題皆無。ロープワークの方は例によって例の如くハマりかけたが、横向きのパイプを使用した巻き結び・もやい結び・クリート止め・ひとえつなぎの4種類だけで逆向きなどもなかったため、こちらも一級より楽。

実際の艇の操作については、一級同様、マンツーマンである。水上オートバイについては正直機種などは全く分からないのだが、既に乗っている他の受講者の人(ん?)のお話によると、YAMAHAの最新型らしい。最近の水上オートバイは4ストで音も静かなんですねぇ。。。

某YZK氏の終了後、救命胴衣とゼッケンを受け取り、じゃぶじゃぶと海へ。……長ズボン履いて遠浅の砂浜を腰がつかるあたりまで進むのは、端から見たら入水自○かと。(ノ∀`)アチャー

ジタバタモゾモゾと艇に乗り込み、簡単な説明の後、いきなり実技試験の課題を一つ一つ実施。まあ、課題と言っても、全体をぐるっと回るか、5m間隔のブイの真ん中を危険回避として急ターンするか、大きく8の字をやるか、スラロームをやるか、だけなのだが。スラローム以外では安全確認が求められるけれど、それも高度なものではなく、スピードも出さないため、意外と簡単かなぁ、と。人命救助についても、今回は手で直接拾えば良いだけであるし……。

唯一、癖があると感じたのはやはり曲がる時のスロットルワークかと。陸上のバイクであればスロットル緩める⇒倒し込んで曲がる⇒起こしたくなったらスロットルくれてやる、という要領なのだが、水上オートバイの特性上、スロットルを常時かなりくれてやっていないと全く曲がらない。慣れるまでは若干違和感があった。不慣れな女性陣は、もしかすると手間取るかも。

練習から少し間をおいて、実技試験。試験ではあるのだが、内容が内容なだけに一級の時ほどの緊張感もなく、リラックスして臨む。課題を一つ一つこなし、かなりあっさりと終了。

結果については例によって例の如く、後日郵送にて通知という扱いではあるけれど、まあ、これならば間違いなく全員合格かと。(・∀・)ニヤニヤ

ちなみに、今回の受講者のうち何人かとは待ち時間などに会話をさせて戴いたのだが、客層はなかなか良いのに、皆さん、既に乗っていらっしゃるようで……。某コマツ方面の資格も同じだが、最近、取締りが厳しくなって来たので今回改めて取りに来た、という方々がある程度いらっしゃった。こうなるとますます落第者が発生する余地は無いなぁ、と。

# 船舶の罰金額は道交法の反則金額に比べ概ね桁1つ違うからねぇ……。

帰りは某YZK氏に本牧のJEIS横浜を見せるため、某YZK氏のクルマでJEIS横浜へ行き、「一級をやる艇はアレです!」「ちなみにうちのマンションはソレです!」など、軽くご案内し、そのまま現地解散。この場を借りて多謝。>某YZK氏。


■ 取得費用

項目 費用 備考
教習料金・申請手数料等 1件 \52,250 一級所持&複数名申込み割引適用。
身体検査代 0回 \0 一級取得から所定期間内なので免除。
合計   \52,250 かなりお安いのではないかと。( ´ー`)





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