関連資格取得記 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 車両系建設機械(整地等)運転技能編

■ 概要


車両系建設機械(整地等)運転技能という資格は、機体質量3t以上の車両系建設機械を使用して整地・運搬等の作業を行う際に必要となる資格です。例えば、パワーショベル(所謂「ユンボ」ですね)を用いて土を掘ったりブルドーザーで整地作業をしたりする場合、この資格が必要となります。

なお、この資格は技能講習資格ですが、車両系建設機械のうち、機体質量3t未満のものについては特別教育のみでも作業可能です。工事現場などでたまに見られる小さなパワーショベルなどがそれです。

パワーショベルやブルドーザーの他、ホイールローダもこの技能資格で動かせます。機体質量の上限などはありません。但し、アタッチメントとしてブレーカを用いる場合、車両系建設機械(解体用)運転技能という別の資格が必要です。また、ホイールローダは四輪駆動ですが、同じタイヤ4本の車両でも二輪駆動(後輪操舵)のものについては、ショベルローダ運転技能という別の資格が必要となります。

当サイトでは、この車両系建設機械(整地等)運転技能は、大特一種の派生・関連資格と考えます。二俣川試験場の大型特殊の試験車両は二種類ありますが、そのうちの中折れ式のホイールローダでもしも何らかの作業を行う場合は、運転免許の他にこの資格が必要となります。

ちなみに、建設機械の運転業務経験のないシロウトさんが技能講習を受ける場合、本来は38時間コース・\95,000ですが、大特一種の保持者は14時間コース・\40,000に大幅減免されます。


■ 技能講習当日の記録 〜 当時のmixi日記より


車両系建設機械(整地等) 車両系建設機械(整地等)

2007.05.19 (Sat)

小型移動式クレーンの初日と同様、集合が8時15分なので普通の平日よりも30分ほど早く自宅を出発。と言っても最近平日は30分ほど早めに自宅を出るようにしていたため、結局は同じである。

小型移動式クレーンの最終日と同様、カブで出撃することも検討したが、日中強めの雨が降る予報が出ていたので大人しく市バス&京急を利用することとし、一路、京急大師線・東門前駅徒歩数分のコマツ教習所へ。

# 雨を嫌気するようではバイク乗りとして「定年」かな。(苦笑)

8:00頃に到着し、受付手続き。先月も同じことをしているだけに、もう慣れたものである。ちなみに、修了証に使用する写真は初日の受付時に撮影するのだが、今回は無し。どうやら一定期間内に別の資格を取りに来た場合、前回撮影している写真を使い回すシステムらしい。

だったら前回もう少し考えて準備して写されたのだが。(^ω^;)

初日なので、学科である。内容的には小型移動式クレーンよりも簡単。まあ、今回私が受講している2日間14時間コースは何らかの免除がある人々向けのコースであり、学科についてもその免除が効いて、例えばエンジン関係などは一切やらないからという理由もあるのだが。学科試験に出るであろう重要なところを正確に強調してもらえるのは小型移動式クレーンの時と同様である。最大の敵が睡魔であることも同様。(をぃ)

ちなみに受講生は約20名。小型移動式クレーンの時よりも、やや「武闘派」の比率が高いっぽい。目つきとか「絵」とか、なかなか気合の入った方々も多く見受けられた。

大型特殊免許持ちという免除理由でこの2日間コースを受けているのは私だけらしく、他の人々は大半が普通免許+下位資格(3t未満)での実務経験組。本来、シロウトは6日間コースを受けるらしい。そのため、講師も「もう皆さん現場で十分経験されているでしょうし」といったノリである。

ドカタはドカタでもおいらはデジドカなんですよぅ……。(´・ω・`)

シロウトから見るとプロしかいなさそうなこの集団の中で、果たして明日の実技は乗り切れるのであろうか?という一抹の不安だけが残った。

2007.05.20 (Sun)

学科を少々やり、すぐ学科試験。その後は夕方まで実技とその試験。

実は今日は、予めこの技能講習の予定が入っていなければ都内某所でサーバと戯れていたであろう日、だった。概ね四半期に一度のこの大層面倒なイベントを私が大幅に省力化・自動化した後、私自身がその場にいないのは今回が初めて。正直なところ学科よりそちらの成行きの方が不安だったのだが、お昼前には終了連絡が携帯メールであり、ホッと一安心。

学科試験の成績は、小型移動式クレーンの際は発表が無かったのだが、今回は知ることができた。「全員合格!得点は全員の一覧しかないので全員一致で見たいということであればお見せできます!」という話が講師からあり、受講生最年長と思われる方が「異議無し!」と一喝した結果、その一覧表が回覧された次第。自分はそれより上が無い得点でした。( ´_ゝ`)

# まあ古くはフォークリフトの時からいつもそうですから。

実技は、2班に分かれ、片方がパワーショベル、もう片方がホイールローダとなった。私は先にパワーショベル、後でホイールローダの班である。

こちらの班を担当することになった講師から、最初に「この中で『大特』の人!」という確認があった。意訳すると、「この中で大特免許保持というだけで来た建機ドシロウトの人!」ということである。

( ^ω^)ノシ (←予想通り単独挙手する資格ヲタの図)

結局、この晒しによる効果は、初回操作時に少し丁寧に「ここがこれそこがあれ」と説明されるだけだった。まあ、同じ時間・同じおカネな訳で、セミプロかズブシロかでそんなに対応は分けられる訳もなく。

興味深かったのは、普段からパワーショベルを扱っている人々も簡単な操作に苦戦していたことだろうか。コマツ教習所は指定機関なので国の政策に従いJIS規格の操作レバーを講習機材でも使用しているのだが、これが現行多数派の規格とは異なるらしく、迷うらしい。幸か不幸かこの仕様による混乱のお蔭で、あまりグダグダが目立つ結果にはならずに済んだ。

さらに幸運なのは、その後全員あまり経験が無いホイールローダへ移動し、そのまま実技試験もホイールローダとなったことである。ホイールローダは中折れの大特車両。安全確認はパワーショベルよりシビア(確認義務のある操作が多い)という話だが、二俣川における二種の安全確認に比べれば所詮は児戯に等しい。これ即ち、我、有利。( ̄ー ̄) ニヤリッ

結局、その後の実技は試験まで含めかなり余裕でパスした。案ずるより生むが易し。「除夜の鐘」に苦しめられた小型移動式クレーンの時に比べれば正に楽勝。ということで、結局大過無く車両系建設機械(整地等)運転技能の資格を入手することができた。

余談だが、実技の見学や順番待ちが炎天下だったためか、鼻のアタマやその周辺が今現在少々ヒリヒリする……。日焼けですかね。


■ 取得費用

項目 費用 備考
技能講習受講料 1回 \37,900 コマツ教習所神奈川センタ。
技能講習テキスト代 1冊 \2,100 コマツ教習所神奈川センタ。
合計   \40,000 まあ、こんなもんですかね。





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