2007.06.15 (Fri)
前日は雨で、ご丁寧にも気象庁からは梅雨入りの発表まであったのだが、朝、起きてみると空はどこまでも晴れ渡っていた。天気予報を見ると、技能講習があるこの3日間は、晴れ、晴れ、晴れ。
梅雨入り発表した気象庁の予報官、一歩前へ出ろ♪( ^ω^)
まあ、「晴れます」と予報されて雨に降られるよりは、「梅雨入りです」と言われて当面晴れ続ける方がいいか。水不足の懸念こそあれ、水系が他の首都圏各都県とは異なる神奈川県民としては我関せずという処でもあるし。……などと考えながら、移動手段はカブ一択。いつもの通り少し早めに着くように、7時20分頃に自宅を出発。
世間様は普通に働いていらっしゃる平日ということもあり、道路はいつもよりかなり混んでいた。以前のスカイウェイブの時はいざ知らず、カブに乗り始めてからの私は「戦闘運転」とは殆ど無縁。無茶はせず、すり抜けも程々に、控えめに運転。その結果、教習所へ到着したのは8時過ぎ。
受付はもう慣れたもので、いつもの要領で淡々と済ます。もちろん写真撮影は無し。今回の玉掛けの技能講習を申し込む時点よりも修了証には他の資格が増えていた(車両系と不整地)のだが、その旨を予めメモ書きしておいたためか、別段のコピー等は不要だった。受講料を支払い、教室へ。
受講者数、30名。(
゚д゚)ポカーン
私の知る限り、ここの教習では最多のパターンである。何しろ先日の不整地運搬車はたったの9名。今回の1/3にも満たない。
これは後で聞いた話なのだが、最近は親会社や元請け会社が仕事を依頼するにあたり作業員として資格保有者を指定・限定することが極めて多くなっており、違反発覚時のペナルティも相当なもの(特に法令以外の面)であるため、各社、今まで無資格で作業をしていた要員も含めて技能講習を受講させているそうな。その結果が、この「殺到」、と。……忍び寄る「コンプライアンス」「内部統制」の影を感じたのは言うまでもない。(
´ー`)
1名欠席、29名でスタート。初日なので、学科。いつもの通り自社製のテキストに従って淡々と進む。学科試験に出るような箇所は毎度毎度のことながら正確に強調して戴けるので、「学科における最大の敵」に打ち負かさせることがない限り、万全である。……が、今回はお昼休みの直前あたりに打ち負かされてしまいました。(苦笑) 少々暑めで、意識が……。orz...
小型移動式クレーンの資格を保持している自分を含む5名は、学科のうち力学が免除。このため、初日は15時頃に帰ることができた。
2007.06.16 (Sat)
お昼過ぎまで再び学科をやり、その後で学科試験があり、さらに実技学科なるものがある日である。なお、小型移動式クレーンの資格保持者は、本日は「合図」が免除され、16時頃に解放される。
午前中は前日に引き続き睡魔と格闘。いつもならば教材ビデオなどでメリハリが付けられるのが助けになるのだが、妙に耳障りな高めの声を出すうるさい女がレポーター役で出てくるものや、そもそも小型移動式クレーンの時に見たのと全く同じ某「ご安全に」事業所のものなどだったので……。('A`)
それでも、学科試験は一切復習無しの状態で受験し、問題無く合格。まあ、いつもの通り簡単な正誤式ですから。なお、成績発表は無し。
学科試験の次は、実技学科。玉掛けをする際には荷の形状や材質から荷の質量の大体の見当をつけなければならないのだが、その一環として、丸棒鋼・H型鋼・平板鋼・コンクリートブロックの4つの現物が問題として与えられ、それを実際にメジャーで計測して見込み質量をはじき出す。また、それとは別に、机上の問題が与えられ、その荷を吊る際に必要となるワイヤーの太さを割り出し、現物のワイヤーからそれを選択する。という課題。
一応、試験ではあるのだが……何分、29名参加である。同時に問題に着手するのだから、メジャーで測るのもワイヤーを選択するのも俄かに大混雑。おまけに鋼材などの現物は当然炎天下。今日も昨日に引き続き、クソ暑い。雰囲気も試験という緊張感は皆殆ど無く、何とも和気藹々と進行。まあ、片や体積を求めて質量を掛けて2割増しするだけ、片や手許の早見表からワイヤーを選んでノギスで太さを測って選ぶだけ、という簡単なものなのだから、これもアリか。(
´ー`)
ということで、減点となるような要素は無く、無事終了。その後に続く合図は免除であるため、そのまま帰宅した。
2007.06.17 (Sun)
実技。以下のような感じで、合図者と補助者をひたすら繰り返す。
(`・ω・´)「よろしくお願いします!」
(`・ω・´)「本日の玉掛け作業は、質量600kgの丸棒鋼を、地切り後、2mまで上げ!」
(`・ω・´)「ここへ移動します!」
(`・ω・´)「重心位置はここ。玉掛け位置はこことここ!」
(`・ω・´)「玉掛け方法は、逆目通し浅絞り、目掛け2本でお願いします!」
(`・ω・´)「用具の点検をお願いします!」
(`・ω・´)「ワイヤー長さ良し!ワイヤー良し!」
(`・ω・´)「玉掛けの準備をお願いします!」
(`・ω・´)「玉掛け準備、良し!」
(`・ω・´)「集合。よろしくお願いします!荷はこれです!」
(`・ω・´)「退避!重心良し!重心良し!」
(`・ω・´)「フック良し!外れ止め良し!」
(`・ω・´)「玉掛けをお願いします!玉掛け順序は、1番、2番です!」
(`・ω・´)「ワイヤー張り良し!フック良し!玉掛け良し!」
(`・ω・´)「重心良し!重心良し!退避!……地切り、良し!」
(`・ω・´)「着床位置はここです!」
(`・ω・´)「マクラお願いします!……マクラ、良し!退避!」
(`・ω・´)「着床良し!ストッパーお願いします!」
(`・ω・´)「ストッパー、良し!退避!……荷の安定、良し!」
(`・ω・´)「玉外しお願いします!……玉外し、良し!退避!」
(`・ω・´)「集合!移動作業終了です!ありがとうございました!」
(`・ω・´)「用具の点検と片付けをお願いします!」
(`・ω・´)「用具片付け良し!終了です!ありがとうございました!」
嗚呼、体育会系。
教習所の敷地のすぐ隣に多摩川のサイクリングコースがある訳だが、玉掛けは丁度そこからよく見える位置で実技をやっているため、まあ散歩中の歩行者やらサイクリング中の自転車やらがそこで止まってこちらを見るわ見るわ……。確かに珍しいというのもあるのでしょうが、何やら動物園の檻の中の動物の如く、自分らが見世物になったかのような、そんな気もした。
まあ、別にいいけど。( ´_ゝ`)
ちなみに、お昼休み過ぎに脱走者が1名、隣の班から出た。隣の班で最初に合図者をやった人だったのだが、合図不明瞭・発声不明瞭、おまけにいちばん河川敷に近い場所(察するにギャラリーの声も丸聞こえ)で、さらに講師から厳しく叱責され、参ってしまったらしい。そう、正にこんな感じ。
/ノOヽ
_|__|_
ヽ(#゚Д゚)ノ
| 个 |
ノ| ̄ ̄ヽ
U⌒U
おい!俺の荷物をどうするつもりだ!合図がわからんぞ!
俺にクレーン動かさせる前に「退避」と言え!
ふざけるな!大声だせ!ぜんぜん聞こえんぞ!
このチームが終わる前に他の班が全部終わっちまうぞ!
全然ダメだ!他の人間全員に教えを乞うてこなければアウトだ!
うはwwwテラ怖スwww
うん。正直、班分けは運が左右しますな。ただ、私が最初に合図者をしたのもこの講師のところで、当然ボコボコ間違えたのだが、あれほどは叱責されなかった。やはり、安全確認のオーバーアクションと大きな声が奏功したと見るべきだな。発声・合図が不明瞭なのはダメ、と。( ´_ゝ`)
失踪した人は、結局、戻って来ることはなかった。可哀想に失格である。コマツ教習所は以前色々あった(詳細については適当にぐぐられたし)だけに、規定時間キッチリ受講しなかった人間や実技試験を受けなかった人間に修了証を出すことは絶対に無い。
受講料は取られ、資格は取れず。講習などその日だけ我慢すれば良いものであるし、ガテン系であればその辺の根性はホワイトカラーよりもありそうなものなのだが……。まあ、あの程度の叱責に耐えられないような人には資格は与えられない、という見方もできる訳だが。
事前に講師が話していた通り、実技試験では落ちてやり直しになるような人もおらず、脱走して行方不明になった人以外は無事修了証をもらって解散。
取り敢えずは、めでたしめでたしというところでしょうか。( ´_ゝ`)