運転免許取得記 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 普通自動二輪免許編

■ 経緯


大学への通学のため、原付免許を取得し、大学の生協直営のバイクショップでHONDAのDioを購入したのが1995年10月のこと。その後、大学に通わなくなってもスクーターとの付き合いは続きました。(苦笑)

当時、私は東急東横線の大倉山という駅の近くに住んでいたのですが、原付を手にしたことにより、東京方面に出かける際にも電車ではなくスクーターを利用することが多くなりました。経路は、東横線と並行して続く綱島街道・丸子橋経由が多く、原付に丁度良い流れの道だったこともあり、渋谷だろうが秋葉原だろうがどこであろうが23区方面へ向かう場合には大抵そちらばかり利用していました。

そんなある日のこと。綱島街道を北上して南武線を越え切った交差点に当時あったYSP武蔵小杉の店頭の1台のバイクに、思い切り惹かれました。どうやら排気量250ccクラスのスクーターではあるものの、同じクラスのHONDAのフュージョンなどと比べて明らかに良いデザイン。ともすればクルマにも似た質感。従来のバイクにはない雰囲気。……買いたい、と、単純に思いました。

言うまでもありませんが、ディスプレイされていたバイクというのはYAMAHAのマジェスティ、初期型です。

買いたいのはヤマヤマではあるものの、免許がない。それに、バイクのこともよく知らない。取り敢えずは情報収集ということで、パソ通のバイク関連のSIGをROMったり(ツーレポばかり読んでいたような……)、月刊オートバイなどのバイク雑誌を読み漁ったりしました。その結果、1996年に免許制度の改正があること、改正後は従来の「自動二輪中型限定」が「普通二輪」になること、教習所での時限数や必要費用は改正後の方が高くなること、改正後に二輪免持ちが普通免許を取得する場合には従来必須だった学科が免除になること、総合的に判断して今が取り時であること、が、判明しました。

幸い、軍資金としては某209局の深夜勤で稼いだカネが手許にありました。1996年5月、自動二輪中型限定免許取得の決断を下した私は、原付を駆り、一路、教習所へ向かいました。


■ 教習所


まず、教習所をどこにするのか?という問題がありました。ご存知の方はご存知だと思いますが、神奈川県の東急沿線は全国的にも稀に見る教習所の激戦区です。大倉山を基準に半径2km以内で考えた場合、環状2号線沿いの菊名自動車学校か、鶴見川の河川敷で東横線からも見えるコヤマドライビングスクール綱島か、どちらかということになります。

私の姉は菊名で普通免許を取っており、距離的にも大倉山の当時の住所から500m程度だったため、最初は菊名を検討しました。しかし、所内に労組の赤い旗がひるがえる風景を見て、右派・保守本流を自負する増田剛三としては到底合わないものと判断。必然的にコヤマの綱島になりました。まあ昔から東横線で眺めていて、河川敷で広くて開放的で良さげだったからという理由もあるわけですが。(^-^ヾ

当たり前ですが、ここで最終的に大型二種の指定前教習までお世話になるとは、この時、夢にも考えていませんでした。そもそも一種と二種の区別も分からない人間だったもので……。

今でこそ瀟洒な校舎で知られるコヤマの綱島ですが、当時は丁度旧校舎から現在の校舎への建て替え中であり、堤防を上る階段の左横、現在は公園となっているスペースにプレハブの仮設校舎が建てられ、業務と学科の授業はそちらで行われていました。当然、入校手続きもそちらで行われました。

8年以上昔の話であるため記憶が若干曖昧ですが、確か、入校直後は学科ばかりやっていた気がします。そのお蔭でこの時点における小特免許の重要性に気が付き、別途取得して将来のフルビットへの素地をつくり込んだことは別記の通りですが。(笑) 流石に原付の参考書に比べて学科の教本は内容が細かいものでしたが、当時はまだアタマも柔らかく、然程苦心はしなかったはずです。

技能は確か3段階だったはずです。「取得費用」の欄では19時限となっていますが、これは免許制度改正後の普通二輪の話であり、改正前の中免はもっと時限が短かったかと。ただ、これも記憶が定かではないのですが、1段階だか何だかでダブったような気がするので、結局改正後の普通二輪と同じ程度の時限数になったかも知れない……ということで、改正後の普通二輪の時限数を載せています。

肝心の普通二輪の技能教習の内容についてですが。……たぶん、幾度かの教習所生活の中で最も苦労した部類に入るのではないかと思量。何しろ、原付スクーターしか載ったことがなく、ギア付きのものと言えば自転車にしか乗ったことがない(笑)人間が、いきなりHONDAのCB400SFに乗る訳ですからその帰結は誰の目にも明らかかと。ええ、もちろんやりましたとも、パッパパッパとクラッチを直結させることによるロケットスタートも、カーブでスッ転んで滑ることも、エンスト急停止による金的強打も、一通り。(w

ただ、個々の課題については取り立てて難しいというものもなし。やはりガキんちょの頃から自転車で慣らしていただけにバランス感覚は問題なく、一本橋だろうが波状路だろうが問題なし。原付で乗り回していただけに道路を通行する上での一般論はできていたし。スラロームはギアとの絡みで苦労しましたが。

それでも取り敢えず最終的には検定も一発合格。卒業証明書をもらい、それを持って二俣川へ行き、早速免許を手にしたことを憶えています。当時はまだかわいいものだったようで。。。


■ 取得費用

項目 費用 備考
コヤマ入校時必要金 1回 \117,726 註・実際の金額とは多少異なります。
パパルカード発行料 1枚 \1,050 所内のIDカードです。
写真代 1回 \1,050 原簿、申請書などに貼付される。
技能教習料金 19h \59,850 註・実際の金額とは多少異なります。@\3,150。
技能検定料金 1回 \6,300 卒検分。
卒業証明書発行料 1枚 \5,250  
適性・学科試験手数料 1回 \2,000 試験場。
免許証交付手数料 1回 \1,800 試験場。
合計   \195,026 註・実際の金額とは多少異なります。





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