運転免許取得記 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 大型自動車第二種免許編


この取得記は、2003年当時のものです。2007年6月2日施行の改正道交法による中型自動車免許の新設及び関連諸法令に基づく試験方式・課題の新設等は、当然踏まえておりません。

若干、古い情報が掲載されている可能性があります。この点を踏まえ、ご利用ください。m(_ _)m



■ 経緯


大型一種免許の取得のため、久々に教習所という空間へ通い始めた頃のこと。かつて、中免や普免や大型二輪を取得した時と同じように、暇な時間を教習所がある河川敷の土手に腰掛けて過ごしていた私は、コースの一角に見慣れないものがあることに気が付きました。空きスペースにできていたそれは、当時既に二俣川へ通い始めていた私から見れば一目瞭然、大型二種用の鋭角コースだったのです。

んー?大型二種はまだなかったと思うが……さては。( ̄ー ̄) ニヤリッ

当時既に様々な運転免許関連サイトを熟読していた私は、今後ここで行われることになるであろうことを容易に想像することができました。そして、その中にあわよくば私も混ぜて戴くことができれば、我がフルビットへの道程も格段に近いものとなる。……そんな野望を抱いたのでした。

結果としてそれは現実のものとなり、運転免許の最高峰・大型二種について、私は指定前教習という稀有な経験をすることとなりました。ここでは、その際の体験をまとめてみたいと思います。

なお、技能試験は当然1回で合格を果たしております。その体験談も収録しておりますので、併せてご覧下さい。……全体を通して見ると、思い切り長い文章のコンテンツとなっておりますが。。。


■ 指定前教習開始までの記録 〜 当時のWeb日記より


2003.06.05 (Thu)

雑談モードで聞いたところによると、ここでの二種免許の教習はやはり現在準備中で、来月半ば頃から大型二種の教習を始めるとか。ただ、指導員の準備はできているものの、既存の大型用のS字では小さ過ぎて大型二種で使えないため、コースの改修が必要となるとのこと。また教習が始まった後、教習を受けた生徒が二俣川で技能試験を受験して90%以上が合格しないと「公認」による技能試験免除が認められないらしく、それもクリアするのが非常に難しいだろうとの由。

# 註;実際には95%(10名連続)合格が必要です。またS字コースの改修は不要でした。

……雑談をしながらも余裕で坂道発進&交差点連続右左折&直線では積極的に4速まで使用(←課題的にはやらんでもいいのだがまあ自己満足で)している人間としては、少々興味を持ったことは言うまでもない。ちなみに普通二種についてはやる予定が無いとのことなので、免許証の種別欄を埋めるためには事前に二俣川の近くの教習所等で路上指導を受けて、取得しておく必要があるな。……全部ひっくるめても来月中には何とかできるかも知れない。(^_-)

2003.07.08 (Tue)

牽引一種に関し、3回ほど二俣川で惨敗を喫し、諸々考えて古巣・コヤマドライビングスクール綱島への入校手続きに赴いていた時のこと。手続きの一貫として、アンケートに回答することとなった。

# 考えてみれば牽引一種で舞い戻っていなければ、大型二種指定前教習もなかったな……。

そのアンケートの下の方に「今回取得を希望される免許」という選択肢があって、いちばん右に「大型二種」とあるのを発見。おお、と思いつつ、その場は取り敢えず自宅へ戻り、昨夜のメールへ御礼かたがた問い合わせ。内容は当然、指定前教習の募集について。

指定前教習というのは何かというと、自動車学校が公安委員会から技能試験免除校としての指定を受ける前の教習のこと。指定前教習を受けた教習生が実際に試験場で他の一般受験者と同様の技能試験を受け、その95%以上(実際には連続で相当数だったかと)が一発合格しないと「指定」がもらえないため、教習生は格安で正規の教習以上のものが受けられるもののある程度の時間的拘束と責任が課せられる、というアレである。

大型二種については最近「指定」の制度ができた訳だが、まだまだ指定校は数が絶対的に少なく、大半の免許志願者は戸塚などの非公認校でしこたま練習して取りに来ているのが現状であり、単なる免許マニアと化している私も戸塚で地道に訓練するしかないだろうなぁと思っていた訳であるが、勝手知ったるコヤマの綱島で格安で取れるのであれば渡りに船。それにまあ、今まで世話になっていることであるし、妙に二俣川慣れしていることもあり、手伝いをしたい、という気も少々あり。(^-^ヾ

募集締め切り等であればやむを得ないけれど、まあ、ちょっと期待してみます。

2003.07.09 (Wed)

昨日問い合わせていたコヤマの綱島の大型二種の指定前教習の話。返信が来た。予想通り、脈は多分にある。( ̄ー ̄) ニヤリッ 取り敢えず、けん引の予約が入っている14日に直接面談する予定。

まあ事前に選抜試験もあるだろうけれど、どうせ綱島の場内で勝手知ったる大型車でやるだろうし、他所から引っ張って来る兵隊は法規走行や「試験場的走行」が壊滅的に出来ていない連中ばかりだろうから、およそ懸念すべき程のものではないだろうなぁ、と勝手に思量。

でも、もしこれをやるとなると、来月も事実上のぷー太郎確定だなぁ。……まあ、いいか。(苦笑)

2003.07.14 (Mon)

けん引の教習は本日が開始。……なのだが、その前に大型二種の指定前教習の件について、フロント責任者と談判。取り敢えず、やる気が十分ある旨、意思表示。技能チェックについては追って連絡するとのことである。ちなみに普通二種免許があった方が学科や取得時講習が免除となるため、良かったらしい。取り敢えず、取れたら取るよということにしておいた。

# こう言っておいて、後日、本当に取って来てしまうあたりがなかなか笑える訳だが。(^-^ヾ

2003.07.15 (Tue)

大型二種の指定前教習の外人部隊として入校するための技能チェックについては、急遽今日夕刻やることとなった。そのため、こちらも某氏との呑み会をキャンセルして対応。しばし土手の上からコースを見物しつつ待つ。……と、何やらコースの手前の方が騒がしくなってきた。大型二種絡みで窓口となっているフロント主任の指導員をはじめ、手が空いている指導員が皆、東横線ガード方面の土手へ向かう。見ると、綱島街道からこちらへ右折してくる白い大きな影が。

『教習バス新車納車キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!』

で。地元民には理解できると思うし、先月の大型教習の際にも書いたと思うのだが、綱島街道から教習所までの間は非常に細い上に坂道になっており、少しでも大きいクルマの場合、通行は困難を極める。そんなところに大型のバスが乗り入れて来たのだから、さあ大変。運転するのはプロの運び屋、おまけに誘導員として指導員が2名ついたのだが、大綱橋の交差点からなかなかこちらへ来れない。行かせるべき普通車は先に行かせ、トラックは教習所の入り口より新羽方へバックしてもらい、鋭角気味の入り口では坂道発進を伴う切り返しをして、ようやく教習所のコース内に入ることができた。

……って、感心している場合ではない。あのバスで路上教習をして毎々ここを行き来することになるのは、一体誰なのだろーか。ひょっとして今、(・∀・) ニヤニヤと見ていた、私自身のような気が……。(大汗) まだナンバーもついていないバスは、その後教習所の偉い人々を乗せて場内をゆっくり回っていた。

ひょっとして技能チェックであれに乗れるかも♪と甘い期待を抱いていたのだが、やはり乗れず(笑)、何かエンジンがふん詰まり気味で教習生にも指導員にも嫌われている大型トラックの5号車で実施。ただ、まあ大型やけん引の教習の模様も調べてもらえたのか、最初から「形式的に」と言われてしまう。些か拍子抜けしてしまったが、ふん詰まり気味のエンジンを元気にぶん回し周回走行。ふん詰まり気味なだけにエンジン音が極端に聞き取りづらかったが、坂道発進も全く衝撃無くクリア。バスのエンジンも音があまり聞き取れないため、これは好印象だったかも。で、まあ結局技能チェックは全く問題なしということになり、後は別途用意する念書を提出すれば入校待ちということとなった。

ま、何とかなるでしょう。たぶん。唯一気がかりなのは、まだ普通二種を取得していないということだろうか? いや、取得時講習や学科云々の話ではなくて、免許証を真のフルビットとするためには大型二種を取得する前に普通二種を取らなければ……。

2003.07.19 (Sat)

祝!けん引一種免許、卒業検定100点満点!(^o^)/

まあ、大型二種の指定前教習の兵隊をやらせて戴く立場であることを勘案すれば、この程度でなければ心許無い訳ではあるが、そもそも比較的難しいとされているけん引で100点というのは、なかなか結構な話ではないかと。

帰り際に大型二種の窓口の人に100点卒業報告をしつつ、軽く打ち合わせ。大型二種に関しては来月早々の開始を予定しており、また別途正確な来校指定日等を連絡するとの由。んむ、それまでに、普通二種、大特二種、そしてけん引二種あたりは何とかしておきたいものではある。週明け以降、早々に二俣川総攻撃に着手することとしよう。

2003.07.26 (Sat)

大型二種の指定前教習、正式に入校手続きをとりました。これにより来月及び再来月の半ば頃までの間、引き続きぷー太郎確定ということとなります。まあ、あまりにも暇であるので、何か空いている時間をつかってバイトをする可能性はありますが。(^-^ヾ

ちなみに、第一種全部+大特二種などという教習所側が想定していない組み合わせで入校した為、学科について何をどの程度取れば良いのかすぐに分からず、正式なスケジューリングはまた後日ということになってしまった。早速手間掛けさせてますなぁ。(笑) まあ、大型二種を取りに来る人の中には斯様な免許マニアも多い訳で、色々と調べてもらっても向こうに損はないでしょう。教習開始の予定は来月3日だけど、最終的に公安委員会へ書類を提出するのが来週月曜日になるので確定ではないとのこと。んー。

さて、早いところ普通二種を取らなければ「真のフルビット」が達成できなくなってしまうぞ。さっさと受けて来ることにしよう。(^-^)/

2003.08.03 (Sun)

件の大型二種の指定前教習の絡みで、初の学科となる適性検査を受ける為、綱島へ。暇はタラフクあるので、電車賃をケチッて、市営バスを乗り継ぎ、大綱橋へ向かった。(^-^ヾ

予定時刻より2時間ほど早く着いてしまった為、フロント主任の人に到着の旨だけ伝えておき、久々に土手の上から教習風景を見物。んー、やっとるやっとる。そう言えば前回はまだ真っ白だったバスの教習車も、しっかりとここの教習所の色に塗られ、ナンバーもいつの間にか装着されているし。……と、しているところでケータイで呼ばれ、建物の中へ。

んで。結論から言うと、どうも教習所と免本(公安委員会運転免許本部)との間で何か齟齬があったらしく、まだ教習が始められないらしい。うーむ。免本の人が今日来て審査して認可か何かを出すとのことなので、教習開始まで少し時間が掛かってしまうかも、との由。

これは困ったねぇ。いや、真のフルビットを目指す観点からすれば、普通二種を取る時間的余裕を戴けるのは幸いなのだが、あまり教習開始が遅れると、必然的に私の仕事再開時期も遅れてしまう。私も無限に軍資金を確保できている訳ではないので、それこそ10月に突入してしまい就職が11月とかいうことになると、かなり困ってしまうのだが。……というところをやんわりと伝え、取り敢えず退散。

どーしたものかねぇ。まあ、9月に完結できないのであれば、残念ながら、ということになるかなぁ。就職のクチまで面倒見てくれるなら話は別だけどねぇ。(意味深) 少なくとも二俣川の懲りない面々……もとい、同志各位の取りっぷりを見ている限り、私ならば戸塚で1週間ビッチリと教習して飛び込みで受験すれば、十分狙える水準にあると判断できる訳で。うーむ……。

2003.08.18 (Mon)

この日の午前中、晴れて普通二種免許の交付を受けた。これにより、大型二種を除く全免許11種類の取得がめでたく完了したことになる。( ̄ー ̄) ニヤリッ

免許を受け取ったその足で綱島へ向かうこととしていたのだが、某YZK氏が「綱島見てみたい」と仰るのでクルマに乗せてもらい綱島へ。多謝。こちらは取り敢えずそのまま手続き。原簿作成の為、写真撮影や視力・深視力検査を実施。これによって正式に「入校」となる。当然だが、普通二種持ち扱いである為、二種学科はほぼ全面的に免除。……んで、いざ技能教習の話。何か今日の午後一からの時間帯に空きがあるようなので、早速2時限連続で乗ることになった。


■ 場内教習の記録 〜 当時のWeb日記より


2003.08.18 (Mon)

1時限目。指定前教習だからカリキュラム度外視で試験場走行に集中するんだろーな、などと考えていたら大違いで、きちんと普通の1時限目と同様、正しい運転姿勢や点検方法、非常口の開閉方法(バスだから)なども教えてもらえた。んー、試験場一発軍団が知らないであろう知識が増えたな。(笑) 取り敢えず半分を教官が運転、後の半分をおいらが運転、やったのは外周左回り。

次いで2時限目は外周右回りで、車線変更と路端停止が加わる。まあ正しい停車というのもある訳だが、時限が終わる頃にはきちんと目標物をドアのど真ん中付近にして路端停止できるようになっていた。な〜んだ、バスでも目標物停止って大したことないじゃん。( ̄ー ̄)

安全確認は大型二種用のものに若干修正したが、まあ一通りできているし、シフトにも慣れたし、いきなり目標物停止も完璧にできたことであるし、二俣川絡みの知識もチラホラ開陳できていることであるし、まあまあの滑り出しと言えるのではないかな?

2003.08.19 (Tue)

大型二種指定前教習2日目、3・4時限目である。今日は交差点右左折。どーも、バラけるし、膨らむなぁ。まあそれでも指定前教習で走り始めている4名の中ではトップか2番目にうまいらしいが。おまけに2時限目には疲れが出て4速から3速にシフトを落とす時に入りにくくなるし。確か大型の教習の時もこんなことがあったなぁ〜。ま、慣れれば何事もなくなるでしょう。たぶん。

帰りは雨が降ったので送迎バスを利用したのだが。珍しく混んでいて、最後に乗り込んだ年の頃18歳そこそこのメスガキ女性は助手席に。んで出発……したのだが、シートベルトをする気配がない。(苦笑) 運ちゃんも気にはなっているようだが、クレームを恐れているのか注意しない。んー、ベルトの取り締まりって結構やっているんだけどなぁ。それ以前に、免許を取りに来ている人間が、免許を持っていなくても一般常識で知っているであろうベルトをしないというのは如何なものかと。ちと考えてしまったが、穏便に、

「常識だけど助手席に座ったらベルトしなさいよ」(←美川憲一風の口調で)

と、嫌味ったらしく言って着装させてみた。( ̄ー ̄)  ん〜、こーゆー小娘は免許より先に身につけてくるべきものがあるのではないかなぁ。最近の教習所、特に普通車の教習については「教育」よりも「サービス」とやらに重点が置かれ、一昔前の厳しさのようなものが綺麗さっぱりどこかへ欠落している感は否めない訳だが……。正直、こーゆーリテラシーの連中が免許取ってクルマ乗り回すのは、怖いものがあるな。

2003.08.20 (Wed)

大型二種、本日5・6時限目。規定通り狭路(S字・クランク)の通行と、坂道発進、鋭角。最初にアリガチな凡ミスを除き、特段言われることもなし。ようやくバスにも慣れ、安全確認も完璧にフンフン運転できる状態となっている。何か指定前教習なのに規定通りの時間で抜けられてしまいそうな、そんな気もする。事実、昨日もそう言われたし。……が、1段階みきわめまでに受けなければならない適性検査、正式なのをまだ受けていないんだよなぁ。受けられるのが日曜日。規定の最短時限は1段階11時限で、これは土曜日に来てしまう。んー。……ま、急がなければならないという訳でもないし、指導員各位の実験材料となる上でも、ちと時間調整して戴かなければ。。。

2003.08.21 (Thu)

大型二種、本日7・8時限目。本来さっさと先へ行ける状況なのだが、適性検査が日曜日の最後にあり、それが終わらないと1段階みきわめができないので、思い切り時間調整モード。取り敢えず昨日やっていなかった右曲がり鋭角をやり、あとはひたすら所内の課題。

2003.08.22 (Fri)

大型二種、本日9・10時限目。ひたすら所内の課題。特に問題は無し。目標物停止、坂道、鋭角、S字、クランク、方向変換、縦列駐車、交差点など全てクリア。ミスるとすれば実験で何かしようとした時の、試行錯誤のもの程度。ん〜、順調だ。

聞くところによると今走り始めている指定前の教習生のうち、まあ私がトップクラスであることは疑う余地は無いとして、ひとり、どうにも困った方がいるそうな。何でも、何時間やっても外周走行ができないらしい。右回りで外周を走らせれば中央線を踏み、どちらにせよ端のカーブで3速でクラッチから完全に足を離して走り抜けることができず、ハンドル操作もめちゃくちゃだそうな。おまけに大型一種のみ免持ち、普通二種無し。当然二俣川の洗礼も受けたことがないとのこと。

ん〜、何かおいらが稼いだポイントを無にしてくれそうな気がする。(苦笑)

2003.08.23 (Sat)

大型二種、本日11・12時限目。及び、今日午前中に気がついたのだが、夕方に適性検査。1時限は普通にまったりと所内を走り、全く問題ないことを確認戴く。2時限目は、急ブレーキ関連のシミュレータ。機械自体は普通二種の取得時講習で藤が丘の旭自動車学校で操作したものと同じだった。

唯一違う点はメーカーがSEGAで、起動時に流れる画面の中の1コマ(CAUTION画面)で"THIS GAME IS ..."で始まる英文が読み取れてしまった点ぐらいだろうか。……ゲームか、これは。(笑) まあ似たようなもんだけど、一応「教習」なのだが。(^-^ヾ

ちなみにシミュレータの機械は普通車AT仕様。着席して、シート合わせて、ベルトして、さあエンジン掛けよう!という段になって、右足でブレーキを踏みつけるのは良いとして、左足で何もない空間を3度ほどパスッ!ポスッ!バシッ!と踏みつけたのは内緒だ。嗚呼。

適性検査は以前もやったことのある、二種専用のもの。何でも公安委員会経由で「買え」とのお達しのあったものらしいのだが、個人的な感想としては、従来のOD式やK式の方がマトモな結果が出るような気がしないでもない。普通に回答しただけなのだが、自己中心性が「全く問題ない」を意味する値になっていたし。K式でHが1だった人間にこういう結果を出しちゃマズイでせう。(・∀・) ニヤニヤ

2003.08.24 (Sun)

大型二種、本日13・14時限目。結論から言うと、めでたく1段階みきわめとなった。本来指定前教習であれば所内も25時限程度乗るのが常であるし、実際にそう聞いていたのだが、まあ所内で問題がなくなってしまったのだから仕方があるまい。強いて言えば、「クランクに最も難しい入り方をして抜ける際の走行ラインがまだ100%自分の意に沿うものではない」という我儘なものだけで、そんなものは減点の対象でもなく、そもそも技能試験の対象ですらない訳で……。ということで、明日から路上である。実は今日の2時限目からいきなり路上に出させられそうになったのだが、抵抗して明日に延ばした次第。

それでも、明日はやってくる。。。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

ところで、指定場所停止って、毎回外さずにできるのってそんなにすごいことなのかな? 左側面の窓まで高さが足りないため全く見えない低いポールに誤差20cm以内で毎回合わせ、ハッキリ見えるポールには誤差数cm以内に合わせて毎回停まっているんですけど。何か指導員より上手とか言われているし。あんなもん、鉄ヲタ的には「電車でGO!」の要領だと思うんですけど〜。


■ 路上教習の記録 〜 当時のWeb日記より


2003.08.25 (Mon)

午前中は二俣川へ遊びに行き、某氏のランクルで大型二種の試験車を追尾しつつ、試験コースの確認。知った顔も受験したのだが不幸にもBコース途中で中止されてしまうのを目撃してしまった。んー。

午後。本日より大型二種は路上教習となる。指定前教習生で路上へ進出するのは、もちろん第1号である。……んが。

ご存知の方はご存知のことと思うが、現在通っているコヤマの綱島は、路上教習へ出る際の難易度については神奈川県下でトップと言っても過言ではない。教習所の広大なコースは河川敷にあるのだが、ここから外に出るためには当然堤防を越える必要があり、そのための道は所内の坂道発進の練習場と同程度の結構な急坂となっている。まだこれはかわいい方で、途中で何度か坂道発進を繰り返して坂を登り切った後、今度は堤防沿いの細い道路へ、急な下り坂を伴う余裕の無い鋭角T字を左折して入る。さらに綱島街道へ出るためには、普通車同士がすれ違うのがやっとというギリギリ対面通行の道路を通らなければならない訳だが、ここはここでまた上り下りがあり、さらに東横線ガードのコンクリート壁や電柱などもある。仮免許の普通車の教習生もヒーヒー言いながら通る訳だが……、

おいらはバスで通過せにゃならん。しかも今日は夕方〜夜。(´・ω・`)

やー、苦労した苦労した。何しろ鋭角的な出口は、課題の鋭角と違って切り返しは周囲の迷惑となるからできない。ハンドルを切るタイミングを少しでも間違えたり、少しでも切り方を躊躇したりしたら、左後輪が引っ掛かるか右前部がガードレールとキスするか。おまけに指導員も数回した通ったことがないので、切り始める位置も自分で考えてやらにゃならん。うーむ。まあ大型一種の時もここを出入りしている訳だし、ハンドルを最大限に切った時の突っ込める範囲は把握しているつもりだったので、右から来るクルマには一時停止してもらい、左からクルマが来ていないことを考えて無心に突撃。……左後輪間隔、10cm以下。右前部間隔、20cmそこそこ。こりゃ難しいわ。で、出たら出たで今度は左の前輪と後輪を縁石から3cmぐらいのところを通らせないと、対向車とのすれ違いが困難になるし。何つーか、車幅感覚の限界に挑戦させられている感じ。取り敢えず、出っ張った縁石に一度左後輪が接輪した以外、大過なく綱島街道へ。

で、路上走行は別段どうということもなく終了し、帰路。まず、綱島街道から左折して堤防沿いの道路に入る際、軽い坂道発進になる上に歩行者の多い横断歩道を横切る形になり、さらにバスの場合は限界まで突っ込んでいかないと曲がりきれない。うむむ、嫌でも巻き込み確認と右後方のオーバーハングの確認をさせられるなぁ。で、左折したら左折したで、左側方をガードレールから5cm前後の位置で固め、右側が対向車と接触しないように慎重に進む必要がある。しかも、途中電柱も出っ張っていたりするし。さらに教習所へ入る時には上り坂の右鋭角のような感じとなる訳だが、左側にガードレールがあるため、少し中央に寄ってから右折しないとオーバーハングで引っかいてしまう。対向車に譲ってもらい、ここも慎重に抜け、ギリギリに曲がればそこがようやく所内。……ふぅ。

まあ、ここで苦労していれば、三ツ境南口だろうが二ツ橋だろうが屁でもなかろう。そう思った。(゚∀゚)

2003.08.26 (Tue)

大型二種、路上3・4時限目である。今日からしばらくの間、道が空いている午前中の教習となる。なお、本来2段階では1日3時限まで乗車できるのだが、私以外の指定前教習生がいまだ所内でじたばたしていること、現状から考える限り私がトップバッターとして受験することは有り得ないことを踏まえ、時間調整の意味も含めて今後も1日2時限である。それでも連続で乗ってしまうと余るため、9月の初め頃に少しお休み期間が入る可能性もある。……ふっ、デキるオトコはつらいぜ。( ´ー`) y-~~

んで教習なのだが。んー、そろそろ二輪時代からの悪癖が出て来ましたね。駐車車両を回避する際、すり抜けが速過ぎ。回避の仕方も少し急。ブレーキも、だんだん強くなっていって最後に対ショックで緩くなるだけ。ハンドル操作も少し急なことがある。うーむ、もう少しバスらしいどっしりとした運転をせんといかんな。早め早めに認知していかんと。

ちなみに、ほぼおいらの提案により、路上へ出る前に所内の鋭角を切り返し無しで抜けることが義務付けられることになりました。世間一般的には難しいこととされている「鋭角切り返し無し」ですが、少なくとも路上に出る際の教習所出入口よりは簡単なので。なお、私自身は単に抜けるだけではなく、2速でクラッチペダルから完全に足を離した状態で抜けられます。ほとんど曲芸ですな。(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ

2003.08.27 (Wed)

大型二種、路上5・6時限目。まあ特記すべきことは無し。

2003.08.28 (Thu)

大型二種、路上7・8時限目。本日より、単に漫然と運転して終わるのではなく、指定場所停止が加わった。……が、まだ教習が始まったばかりで特に確実な指定場所が決まっている訳でもなく、場所探しと比較的直近の場所指定、そして何よりも運転席から見えない指導員用サイドミラーの出っ張りを気にしてしまい、いまひとつ左側に寄せられない。ううむ。まあ、本番の方が楽だからヨシとしておこうか。

2003.08.29 (Fri)

大型二種、路上9・10時限目である。本日も引き続き「慣れること」に主眼を置いた路上教習と、路端停止。指定場所停止は少なくとも昨日よりは幾分マシになり、まあまあ左側に寄せられるようになったと思う。こんなペースでいいのではないかな。ちなみに10時限目は初めて高田町の方へ行ったのだが、地下鉄工事に伴う渋滞に巻き込まれてしまい、教習所帰着が結構遅れてしまった。まあ、幸い次の時限に大型二種の予約が無かったので、単においらが余計に乗ることができて得をしただけで済んだ訳だが。

そう言えば、9時限目の方で婉曲な表現による「勧誘」があったような気がする。えーえー、当然検討しておりますよ。(謎)

2003.08.30 (Sat)

大型二種、路上11・12時限目。ものすご〜く細かなことだが、シフトアップの際、もう少しアクセルをふかしてからクラッチをつなぐよう指示があった。何でもクラッチ接続がごくごく早いため、一瞬エンジンブレーキが掛かってしまい、乗り心地が少し悪いそうな。ふーん。( ´_ゝ`) ということでさっさと改善し、そのようにしてみた。なるほど、減点対象ではないけれど、確かにこの方がイメージが良いかも。

んで。指導員殿から聞いた話だが、普通車の2段階(路上)の教習生たちの間で、私が神だか何だかのように話されているそーな。そりゃ〜まあ普通車に比べれば遥かにデカい図体のバスで、常識的には通るべきではない対面通行の極細の堤防の坂道を、左右をセンチ単位の隙間だけ確保してスイスイと行き来する訳だから、普通車、特にATあたりの女の子から見れば無理もないかな。( ´ー`) y-~~

2003.08.31 (Sun)

大型二種、路上13・14時限目。本日も至って順調である。

1時限目の方は「先急ぎによる危険」という項目で、シミュレータ。「(酔ったら)吐く前に言ってくださいね」と言われたが、幸か不幸かゲーム慣れしていて、全く酔わなかった。「先急ぎで酔わなかったのは指導員を含め増田さんが初めてです」と言われてしまったが……。

しかし、シミュレータとは言えあの女性乗客、ムカつきますね〜。普通の運転の時には「次の交差点を左へ行ってください」とかちゃんと言うのに、お急ぎモードになると「次の交差点、右!」とか、まるでメガホン持った試験官のような言い方でのたまってくれやがる。おまけに、急げないような状況でも「もっと急いで!」と仰る。思わず「法的にはこういう違反を強要する客って降ろせるんですよねぇ( ̄ー ̄)」とか呟きながらシミュレータを操作してしまった。

で、この先急ぎ、普通に走った時と先急ぎ走行の所要時間の差を見せて「大して変わらないからゆっくりね♪」というのがメインなのだが。……先急ぎ走行でスピード違反を含むメリハリのある走行をした結果、普通に走行した時の2/3程度の所要時間になってしまったんですけど。(爆) 出せるところは違反してでも飛ばせ、ってことでしょうか?(゚∀゚)アヒャ♪

# 増田剛三の危険予測は超一流だから。事故2回喰らって身に染みたものであるし……。

2時限目は再び路上教習。本日は項目番号12、特別項目で、綱島の場合は「狭い道路の通行」。毎時限教習所の出入りで体験しているのとは一風変わった「普通のバスが通る狭い道」ということで、樽綱橋を渡って綱島東から北綱島の方をちょろっと回った。

途中で神社の神輿が通るのを路端の駐車場に入ってやり過ごすというハプニングもあったが、まあハッピを着ていたり見物人モードの老若男女の皆さんが神輿よりこちらを見るわ観るわ。(苦笑) そりゃまあ、住宅街の中の東横線ガード下の駐車場のような空き地(?)に教習車のバスがヌーッと停まっているんだから、注目したくもなるわな。取り敢えず神輿が通過した後、普通に退散。

んで、今後の教習について。どうも、危険予測3時限や悪条件下の運転1時限などは、大型一種&普通二種免持ちの場合、やらないことが明らかとなった模様。となると、残る項目はある意味時間稼ぎで残っている項目6と、みきわめ、そして卒業検定だけ。本来ならば二俣川へ行く第1号はもっとデキの悪い人にして様子を見るべきではあるが、何しろそれらの人々は私と同時期に教習を始めたにも拘らず未だ路上にも出ていない。そんなもんを待っていたら10月になってしまう。私の都合もあるし、教習もそこまで引き伸ばすには無理がある。……ということで、取り敢えず私の教習を終わらせ、お気楽極楽な指定前教習生第1号として受けに行くことになるかも知れません。

2003.09.01 (Mon)

午前中は二俣川方面の知り合いが受ける大型自動二輪の試験を見物に、二俣川へ。ついでに大型二種の試験の際の方向変換と縦列駐車の後方幅寄せ50cmの目印を既合格者の某YZK氏と共に確認。何か教習所よりやりやすいかも知れず。

午後は、大型二種、路上15・16時限目。当初予定より大幅に早いのだが、本日を以てめでたく2段階みきわめとなった。1段階が14時限だったので、合計30時限。但し、シミュレータが2時限あったので、実質的に28時限。戸塚で乗る時間に比べれば遥かに多い訳だが、指定前教習生が乗る平均的な時限数に比べれば半分程度であり、圧倒的に短い。うーむ。

2003.09.03 (Wed)

なかなか卒業検定の日時等について連絡が来ない為、プッシュを兼ねて綱島へ。その結果、金曜日に自由教習として1時限乗り、土曜日午前中に卒業検定という段取りとなった。検定合格後に二俣川の免本へ申告・申請して技能試験ということとなるため本番の日時はまだ確定していないが、恐らくは来週ということになるかと。んー、教習開始から1か月も経っていないとはなかなか。

帰路、用事があったので綱島のSMBCへ行き、帰りは市営バスで南下することとした。当然、59系統に乗車。……んが、この59系統の運転手、何か運転がヘタクソ過ぎ。発進・停車の際、明らかに0.3Gを超える不快な加減速をしてくれる。おまけに、危険予測もできていない。綱島駅から綱島街道に出たところの左側の歩道には真ん中に電柱がある。バスの少し前方の歩道を自転車が走っていれば、当然その電柱を回避するため急に車道に飛び出してくることぐらい予測できるはず(現に私は予測していた)なのに、実際に飛び出してくるまで気が付かず、急制動&クラクション。……な〜んか、気に入らん運転だな。一言で言えばおいらよりヘタというか。( ̄ー ̄)

2003.09.04 (Thu)

どーでもいいことではあるが、2ちゃんねるの某板某スレで以下のような書き込みを発見した。

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   74 名前:国道774号線 投稿日:03/08/31 17:41 ID:MmPaLYvo
   神奈川東部の人々は、もう少し待てば綱島のコヤマで大型二種が始まるよん♪
   
   76 名前:国道774号線 投稿日:03/09/01 10:29 ID:10LdRwuU
   >>74
   綱島のあのガード下をバスで通れというのか!!!
   大免取ったとき、「ここは特別に通れるようにしてもらってるんだ」と教官が教えてくれた。
   
   82 名前:国道774号線 投稿日:03/09/02 19:11 ID:8VzLBapu
   >>76
   指定前の人だと思うけど、何日か前、
   白っぽい上下の私服着たオトコが横の隙間3cmぐらい残してスイスイ抜けてたぞ。(w
   
   86 名前:国道774号線 投稿日:03/09/04 18:13 ID:dUsSFc2t
   >>82
   そら、お見事としか言いようがないな。
   教官曰く、対向車ぶつけるくらいなら、ガードレールにしてね(はぁと
   
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ふーん、その白っぽい上下の私服を着た指定前のオトコは、バスで横幅3cmぐらい残してスイスイと進む訳ですか。あの東横線のガード下の狭い道を。ほぅ、こう書かれているのを見ると、何だか確かにお見事な運転のようで。あー、是非お会いしたいものだねぇ……って、指定前教習生で路上出ているのはまだ2名だったよーな。うち1名は、路上に出たばかりでスイスイとは言い難いような。ついでに言えば、最近暑いからおいら教習の時にはSATYで買った白っぽい半袖シャツと白か米寿のズボンで運転していたのだが。(^-^ヾ

やー、何処に人の目があるのやら。行動には気をつけませう。(・∀・)

# リアルの自分の行動が2ちゃんで語られるというのも、何やら複雑怪奇な心境ではある。(苦笑)

2003.09.05 (Fri)

大型二種、卒業検定前の自由教習1時限。一応、これも正規のカリキュラム上のものである。取り敢えず一通りやった。3日間のブランクがあった割にはまあまあのデキだったが、如何せん路上走行中の「判断」が難しいねぇ。自分で正しいと思っても、試験官が「ダメ」と判断すればそれまでであるし、逆に試験官が「いける」と思ったのに自分が「ダメ」と判断すればそれもそれまで。んー……。

まあ、先鋒ということで試験官も落としに来るのはほぼ間違いない。やるだけのことはやっている訳で(まあ試験場の休日開放練習では乗っていない訳だが)、後は運を天に任せることとしよう。人事を尽くして天命を待つ、ということで。

ちなみに、明日が教習所の卒業検定である。

2003.09.06 (Sat)

大型二種、卒業検定です。結論から言いますと、落ちました。(爆)

いや、採点は非常に厳しく行うとは聞いていたんですけどね。何か、二俣川の試験官より厳しく採点されてしまいまして。主に安全確認ばかり指摘され、10点減点×3、5点減点×1で65点。ちなみに10点減点のうち2つはかなり微妙なシチュエーションでの確認不履行で、個人的な勘としては二俣川でも減点されないと思われるもの。ん〜、どうやら絶対100点でなければならないらしい。(^-^ヾ

取り敢えず補習は3時限まで受けられるみたいなので、来週水曜日のリベンジに向けて、月曜日2時限、火曜日1時限入れました。まあ卒業検定1度だけでいきなり本番試験というのも若干不安があったので、それを打ち消すという点では上々かな? 仮に来週水曜日に合格したとしてもどうせ本番は16日の週になるだろうから、その直前の試験場開放練習もできることになるし。

2003.09.08 (Mon)

大型二種の補習2時限。取り敢えず、普通に路上を走ってみた。まあ、言われたのが確認だけなので、特に難しくはないのだが。

2003.09.09 (Tue)

昨日に引き続き、大型二種の補習。補習自体が最大でも3時限しか受けられないそうなので、取り敢えず今日は1時限のみ。

2003.09.10 (Wed)

大型二種、卒業検定です。まあ合格すると思っていましたが、やはり、合格しました。

いや、前回落とされたのもたぶんわざとだろーな、と思っていましたので。検定担当の指導員殿にも言われたけど、安全確認以外の点については減点対象ではないものの細かな点で意図しない動作(○○がいつもよりちょっと遅いなど)を連発。「今日はどうしたの?」とまで言われてしまった。別にどうもしないけれど、何か調子が悪かったんだよねぇ。何でだろ。そういう日、なのかなぁ。(^-^ヾ

ともあれこれで合格ということで、後は試験場を残すのみ。結果発表後、「STAFF ONLY」な部屋に通され、(まあ事実なのだろうが)免本にも顔が通っていると噂されている管理者席の方(指導員のボスですね)から激励と今後の説明を受ける。申請書は教習所側で作成し、提出も行うので、免本から指定された日に技能試験を受けてもらうことになるとの由。……はて、適性試験はいつやるのだろう? 教習所入校時もやっているし、そもそも今まで片手できかない回数を受けている訳だけれど、流石に省略ということはないと思うのだが。(^o^;

ちなみに二俣川の試験場開放練習は、どうやら2回受けられるらしい。ラッキー。ただ、御一行様で行くことになるので、おいらの二俣川の事情通(たぶんに半可通なのだが)ぶりからすると、他人様にサジェスチョンを与えることの方が多くなる可能性もあるが。


■ 試験前日までの記録 〜 当時のWeb日記より


2003.09.12 (Fri)

二俣川で知り合いが大型二種を受けるというので、それを見に二俣川へ。残念ながら今回も、路上には出たもののエンストなどで減点超過となり不合格となった由。ちなみに次回指定日は24日とのこと。んー、旗日が2日入るとはいえ、結構間があくのね。

2003.09.13 (Sat)

本日は、大型二種の試験場開放練習、1日目である。試験に使われるのと同じようなバスに乗り、所内の試験の課題などを試してみましょうという主旨で、今日と明日、2時間ずつ予約が入れられている。コストは教習所が負担。んー、いいね。

取り敢えず綱島の教習所に集合。本日試験場へ赴くのは、指定前教習生4名である。それなりにそれなりの会話が教習中に為されているらしく、他の3名は初手から「あなたが増田さんですか!」モードだった。そんなに大それた者ではないのだが。(^-^ヾ

指導員のセンセーが運転する教習所のクルマで二俣川へ移動。最初は雑談も多かったが、二俣川が近づくにつれ、皆、事前に配布された路上コース図などを見ながら少しずつ真顔になっていく。……約1名、地図も見ずにボーッと車窓の景色を眺めている私を除いて。二俣川の駅前を過ぎたところで「ここから路上のBコースの一部なんですよね」とつぶやくと、皆一斉に地図を確認するし。んー。

試験場内にクルマを乗り入れ、下車。指導員のセンセーも含め、皆、まるで敵地に乗り込むかの如く、緊張した面持ちである。……が、約1名だけ、「ふー着いた着いた」とでも言わんかの如く、伸びをしたり首を回したり。案の定「自宅に帰ったみたいに落ち着いてますね」とかツッコミを入れられてしまった。(笑) まあ、事実、試験場に着くと落ち着くのだが。慣れの問題だろーな。んむ。( ̄ー ̄)

知っている安全協会の人に挨拶をしつつ(←既にカタギではない)、指導員のセンセーに窓口関連の案内をしつつ(←立場が逆だな)、いよいよ乗車という段になる。割り当てられたのは練習用1号車。本当は本番と同じ車両が充てられている3号車が良かったのだが、3号車は先ほど挨拶したS崎さんが確保してしまっているのだからやむを得まい。んで、インプレ。

なんじゃ、この滑るクラッチは!ギアは!ブレーキは!ヽ(`Д´)ノ

ある程度予想はしていたとは言え、これほどまでとは……。教習所のバスが新車であるだけに、このギャップはあまりにも大きい。本番1号車ほどではないにしても2速と後退が分かり難いし、4速に入れるとギア鳴りするし、ブレーキは遊びがなくいきなりドカーンと効くし。急遽、大型二種合格済みのY氏に電話を入れて、「そういうものである」らしいことを確認した。んー、こんなのを走らせないといけないのか。

おたおたしながら取り敢えず場内の課題を回る。まず縦列駐車。最初は、どうも後輪の位置を見誤ってしまい左側縁石乗り上げ。どうやら教習車よりホイールベースが若干短いらしい?と考え、調整して再挑戦してOK。ちなみに後退50cmは全く問題無し。それどころか、同乗者に何をどう見ればどのぐらいなのか、アドバイスまで与える始末。(^-^ヾ

方向変換はほとんど問題無し。やはり前のポールが無い分、教習所より楽。ただ、後退50cmが事前の情報に基づく程度よりも若干踏み込まなければいけないことが判明。んむ、これは収穫。坂道は、思ったよりサイドブレーキで感じる引き戻しの感覚がないものの、エンジンの鳴り方とクラッチのつなぎ具合を大体記憶したのでOK。鋭角は、予想よりかなりキツイ勾配となっていて一度だけ後退し過ぎて後輪が接輪してしまい驚いたが、そういうものだと理解してしまえば特に難しいというものでもないかと。

取り敢えず、明日も乗れば何とか慣れるかな?というところで場内練習はおしまい。

その後、クルマで路上コースの下見へ行くこととなった。運転者は、おいら。(爆) コースも注意箇所もほとんど暗記しているため、他の教習生のみならず指導員のセンセーまで地図とにらめっこしている状況で、余裕のコメンタリー運転をすることとなった。……ここまで来ると果たして教習生なのか?指導員なのか?よくわからなくなってくるところではあるが、まあヨシとしよう。Aコース⇒Cコース⇒Bコースと回って戻ってくる定番ルートで、「ここ路側帯だから原則踏まないで」「この標識やあの電信柱にミラー当てないで」「はいここらへんで路端停止」などなど、あたかも既に何度も受験しているかの如く解説。これもひとえに二俣川方面の関係各位の御蔭である。感謝。

帰りは、有名な金が谷のENEOSでクルマに給油し、新横浜付近で我々教習生がゴチになり、綱島で散会。私はさらに申請書ももらったのだが……何の変哲も無いいつもの申請書である。指定前と言えども普通の受験生と同様に事務手続きは取り扱われるらしい。ということは、必然的にやはりデカバスにぶち当たる可能性もあると思うのだが……。

2003.09.14 (Sun)

二俣川での試験場開放練習、2日目である。昨日と同じく一旦綱島に集合し、クルマで移動。

今日は教習生が3名だったので、指導員のセンセーは乗らず、教習生のみ3名がバスに乗り、順番に運転することに。昨日もそうだったが、車内では完全に私がアドバイザー役に徹することとなった。ちなみに車両は昨日と同じ、練習用1号車である。

路上に出た時のことを考え、今日は私の提案で直線で指示速度50km/h以上まで出すように周回ルートを組んでみた。実際に出してみたのだが……うーむ、アクセルベタ踏みにしてもこの程度の生温い加速しかできないのか、このバスは。(苦笑) 後は、方向変換と鋭角を昨日とは逆から入って実施。また、慣れるために全ての課題をできるだけ早くジムカーナ的にこなしてみた。昨日初めて乗った時にはどうなることかと思っていたのだが、まあこのように色々とやっているうちに案外慣れるもので、結構自信がついた。(^-^)

2時間が過ぎ、昨日同様再び路上へ。今日は別の教習生が運転し、私が助手席に座った。普通二種を3回で取得したというだけあって確かにそれを彷彿とさせる運転だったが……いやー、その気になると助手席からでも結構運転者がどこを見ているのか、確認をしているのか分かってしまうものですな。「今その路駐のトラックの陰を確認しなかったでしょ」とか。おいらも本番で気をつけることにしよう。

2003.09.16 (Tue)

人間の記憶ってヤツぁ……。いや、ひとり言でつ。放っておいてください。(´・ω・`) ショボーン

朝っぱらから二俣川の試験場へ行く。用件は、大型二種の申請書提出。よりによって8:30間際という最も混雑する時間帯に着いてしまったのだが、取り敢えず証紙を買う。ちなみに試験代は教習所が負担するため、領収証ももらう。然る後、教習所に用意してもらった何の変哲もない申請書に証紙を貼り付け、学科免除のD窓口へ。……混んでいるねぇ。まあ、隣のC窓口(指定教習所卒業で学科試験有り)よりはマシだけど、D窓口にも指定教習所卒業で学科免除の人々が並ぶため、混む。大学生が夏休み終了間際、この連休に慌てて卒業検定をパスして押しかけてきたのだろうか。ともあれおとなしく20分ほど長蛇の列に並び、申請受付。

「うわ〜小特からあって、これで全部になるんですねぇ!(@_@;」

窓口のおねーちゃん、言うことはそれだけかい? 「深視力のやり方わかりますね〜?」とかの確認もないようだが、これはやはり「こういう免許を持っている人間ならば知らんはずはない」という判断によるものでせうか。……うん、確かに知っているんだけど。(苦笑) で、適性。

「ハイ3回目。ハイ合格。(書き書き)……これで全部だな〜!(・∀・)」

適性試験担当のおじさまにまでまずそう言われてしまう始末。んー、やはり皆さん普通はそちらに目がいくのですねぇ〜。まあ、渡される前に学科免除技能アリの白い引き換え券を机の上から受け取っている私も私だが。(^-^ヾ

いつもより30分以上余計に待って、指定日が付けられた申請用紙が返却された。かなり後の方で申請したのに、返却の順番では2番目と、異常に早かった。「えーと、増田さんはキャンセル待ちの説明とかは……いらないですよね?」「ハイ」という、普通ではないやり取りをして先ほど受け付けてもらったおねーちゃんから申請書を受け取る。当然指定日を確認。……返却された順番といい、この指定日といい、ひょっとして、裏で「こいつは指定前受験だから」ということで特段のご配慮を戴いているのではなかろーか?

指定日については、敢えて本欄では書かないでおく。ただ一つだけ言えば、私としてはあまり思い出したくないことを思い出させてくれるのにこの上ない日である、というところだろうか。金曜日の時点で『ならば絶対有り得ない』と考えていた訳だが……。ふぅ。この日、か。

取り敢えず、1号館技能待合室内の安全協会窓口へ行き、試験日前日の開放練習を申込み。これは自腹である。

二俣川を出た後、綱島へ赴き、日程の報告と今後試験日までの打ち合わせ。取り敢えず、まだ私の後に続く人がいないことを勘案し、もう少し週末の開放練習をしたい旨を申告し、承諾してもらった。併せて管理者殿とも面談。一部二俣川方面各位が想像するような余計な発言は一切せず、単に御挨拶ということで。取り敢えずやることやってからでないとね。(^-^ヾ

2003.09.20 (Sat)

教習所主催の試験場開放練習2時限。本日の参加者は5名、そのためひとり当たりの持ち時間が非常にタイトなものとなってしまった。おまけにたかだか5日間のブランクで、ブレーキが再びガツンガツン掛かるようになってしまっていたし。ただ、2度目に乗った時には結構まともに動いていたので、ヨシとしておこーか。ま〜、クルマに慣れないことには実力の80%も出せない訳で……。

2003.09.21 (Sun)

本日も教習所主催の試験場開放練習2時限。本日の参加者は3名だったので、割と運転時間は長く、回数的にも5回乗ることができた。満足である。後は、23日の自己負担練習で煮詰めれば十分だろう。

それにしても最近の天気というのは忙しいな〜。昨日から何か妙に寒いし。聞くところによると昨日の大型二種の教習では、バス車内のヒーターを初めて使用したとか。一昨日まではクーラーを使用していたのに、昨日からはヒーター。なかなかここのところの首都圏の天気・気温を象徴する出来事ではないか。うむ。おまけに今日は台風が前線をつついているせいで大雨であるし。

試験当日の天候が晴れか曇りであることを祈る。雨だとミラーと窓に水滴がついて見にくいんだよね。

2003.09.23 (Tue)

本日も二俣川の試験場開放練習である。但し、本日は教習所主催ではなく、個人負担。教習所主催でも先々週末と先週末の計4日、8時限乗車している訳だが、あちらはあくまでも他の教習生との試行錯誤の域を出ないものであり、いざ本番を迎えるに際して心許無い感は拭えない。個人負担であればある意味好き勝手に納得できるところまで練習ができるので、実行した次第である。

15:00と16:00の2時限を予約していたのだが、試験場には昼過ぎに着いてしまった。やることも無いので待合室内で他の人々の練習風景を眺めて暇を潰す。んー、皆さん頑張っていますなぁ。ちなみに今日は戸塚自動車学校のクルマがおらず、空いていた。

助手席には、既に大型二種を含めフルビット達成済み(但し小特を除く)のYZK氏が同乗。さらに真ん中の席には、明日の午後大型二種の試験を受けるK氏が同乗して、練習開始。最初だけブレーキが若干固かったが、それもいずれ慣れ、4速に入れるとギア鳴りが必ずするギアについてもダブルクラッチで鳴りの抑制に成功。縦列・坂道・鋭角・方変といった課題も、実験を除けばほぼ問題無し。唯一不確定要素が多かった縦列についても、YZK氏から安全協会S氏(元試験官説がある)直伝のやり方を教えてもらい、それを従来の自分のやり方とミックスすることで、完璧に近いものとすることができた。

気になる寸評。教習所主催の場合、最近の大型二種の合格者の話が聞けないので、これも重要である。まず現役で受験し続けている同乗者K氏からは、「むちゃくちゃうまい」「必ず成功するから良いけど方変早過ぎるぐらい」「一般の受験者とは段違い」という嬉しいお言葉を戴けた。既に合格しているY氏からは細かなアドバイスも戴いたが、総論として「うまい」ということで。というか、25分少々YZK氏が運転してもらったのだが、その運転からも色々と学ぶべき点は認識することができました。……んー、婉曲。(^-^ヾ

取り敢えず、やるべきことは全てやった。人事を尽くして天命を待つ。後は、華々しくこの「免許祭」を締め括るまでである。


■ 試験当日の記録


2003.09.24 (Wed)

とうとうこの日が来た。長かった真のフルビット免許証への道程を締め括るべき日。フルビッター・増田剛三の誕生する日。……そう、全てが順調に行けば、これらは全て現実のものとなる。

試験は、午前指定である。天候は、生憎の小雨模様。当初より時間には余裕を持たせるつもりだったので、スーツを着用し、持参品を確認し、始発のバスで出発した。横浜までバスに乗り、横浜からは相鉄で二俣川へ。二俣川からは相鉄バスを利用。7:00頃、雨も上がった戦地・二俣川試験場に着陣した。

自宅から試験場に着くまでの間、何を考えていたのか。試験が順調にいくだろうか?ということは当然として、実は試験とは全く関係のないことを考えていたりもした。何故、試験日が今日なのか。機械的に指定されたとはいえ、他の日ではなくどうして今日なのか。敢えて詳細は書かないが、2003年の上半期をカタストロフィとするならば、その全ての遠因となったこと。実はそれを思い起こさずにはいられない日なのである。

全てに対してある種の投げやりな姿勢で臨んでいる今の自分。それが最も許されない日が、投げやりになる遠因を強く想わせる日であるという現実。何と皮肉なことだろうか。……かくなる上は、是非もなし。これが吉兆だったのか凶兆だったのか、それは結果が決めることだ。そう割り切り、試験場に降り立った。

試験場でしばらく待っていると、教習所のN先生や、某YZK氏らがやって来た。最も緊張していたのは受験者の私ではなく、N先生だったような気がする。某YZK氏は観客であるし、私は試験場に着く迄は前述の通り珍しくシリアスな考え事をしていたものの、試験場に入ってからはいつも通り牛乳飲んで落ち着いていたし。立場上、いちばん責任が重いのはやはり職に直結するN先生であるから……。

8:00になって窓口が開く。特に急いで1番を確保するような真似もせず、淡々と列に並ぶ。手にした番号は、8番。まあ悪くはあるまい。大型二種の場合は普通二種に比べて場内で失格となる率が高いため、番号と路上コースの相関性はあまりないのである。むしろ、自分がAコースの人の後で、そのAコースの人が開始直後に減点超過して自分がCコースになってしまう、そのことの方が懸念材料だった。

コースごとの難易度の差は人それぞれであろうし、また個々の要素については別ページで解説するところであるが、この時点で私の考えの中では、最も難しいのがCコース、最も簡単なのがBコースだった。Cコースは距離感が比較的長めになる上、三ツ境北口・三ツ境南口・二ツ橋など、これまで私が知る限りでも数多くの受験者を失格に追い込んで来た要注意箇所が山ほどあったのである。

指定前教習生とはいえ、受験手続きは一般の受験者と全く変わらない。試験官によっては受験者に対して指定前教習生か否か確認する方もいらっしゃるようだが、どうも敢えて確認しない(当然帳簿上は明記されている筈だが)試験官の方が多いようである。我々受験番号6番〜10番の組の担当となったW辺さんもそのタイプであり、結局終始一貫「指定前」の言葉は聞かれなかった。

免種が違うとはいえ、いつもの説明を聞く。そして、全員で待合室を出て階段を下りる。ここでN先生や某YZK氏とはしばしのお別れとなる訳だが、状況が状況だけに軽く会釈だけで済ませる。

試験車は、通常のバスの2号車が割り当てられた。良かった……。直前まで、デカバス(11mバス)やギアに難がある1号車に割り当てられたらどうしよう、と考えていただけに、幾分気が楽になった。しかも、今日の選択課題は縦列駐車ではなく方向変換とのこと。ラッキー♪おいらの得意な方だ。(^o^)

W辺さんの指示で、6番の人が運転席に着き、7番の人が後方席に着く。そして場内試験開始。バスを見送り、しばらく待つ。そして、戻って来たバスから6番の人が降り、7番の人が運転席に着き、8番である私が後方席に着く。再び場内試験開始。

7番の方の運転の第一印象だが、まず少し荒いような気がした。ギアが多少鳴ってしまうのはポンコツ故に致し方ないところである(でもクラッチを上手に使えば鳴らない)が、全般的に加減速がきつい。場内は課題ではないとはいえ、あまり良い印象は与えないだろう。と、そうこうするうちに最初の課題、左曲がり鋭角。取り敢えず傍目には問題なくクリア。次に、課題ではないが坂道発進。ものすごく楽そうなところに停め、何とか成功させていたが……ちょっと、私の目から見ても何かズルい。(笑) そして方向変換。

方向変換では目視が必須。当然、後方席の私も視界に入る。そんな訳で、本当は開放練習で後方席に乗っている時と同様に私も後ろを振り返ってじーっと見ていたかったのだが、それではあまりにも7番氏にプレッシャーを掛けてしまうだろう、と考え、特に振り返ることもなく普通のバスの乗客のように車窓の景色を眺めている風を装った。……まあ、実際には距離を予測したりもしていたが。やがて、「完了しました」

W辺さんが振り返り確認する。……お、すぐ「ハイ行って」と言わない。今度は横で確認している。まだ何も言わない。再び後方、おおっと、W辺さん、立ち上がって直接見に行った〜。さあ、ヤバイよヤバイよ、あまり良くないパターンだよ、後ろから見ているけどこの場合次に来るのは……「ちょっと外に来て」。嗚呼、やっぱり同乗者であるおいらが確認するために呼ばれたか。「ハイ」と言って外に出る。

ハイ、残念でした。バンパーがほんのちょっとだけポールを突っついていますね。「当たっているよね」「ええ当たっていますね」「ん」、ということで、7番氏、ここで失格である。W辺さんに言われた後、自分でも確認に出て来ていたが、事実は動かせないし。まあ外に出られたとしても多分まだ合格できるレヴェルではないと思うから、もう少し戸塚あたりで練習を積んだ方がいいんじゃないのかな〜。

余談だが、この時私がW辺さんと一緒に外に出ているのをN先生や某YZK氏が待合室横の展望台から見ていたらしく、ひょっとして私がコツンでもしたのかと焦ったそうである。うーむ。(^-^ヾ

失意の7番氏のさらに荒くなった運転で発着所に戻り、乗務員交代。今度はいよいよ私。後ろに9番の人を客として乗せ、ドア閉めを確認。いつもの人定を澱みなく済ませ、発進準備。エンジンを始動、サイドブレーキ解除、方向指示器を出して7点確認をして、ヤマト発進!(をぃ)

発進は問題無し。発着所横の一時停止での停止も問題無し。……うむ、このバスは開放練習で使われているバスとほぼ同型とは言え、ギアやブレーキは格段に恵まれている。よし!ということで、最初の課題である鋭角までは流麗かつ繊細に運転。交差点は当然芸術的な後輪水切り沿わせ、直線ではホンモノのバスを彷彿とさせるリズムの加速・減速。ギア鳴りなんぞ、無し。我ながら完璧。( ̄ー ̄) ニヤリッ

鋭角は、進入が簡単だが課題そのものが難しい左曲がり鋭角である。本線から完璧なタイミングで中央線に寄せ、課題に進入。ハンドルを戻して直進になった時、その進行方向と鋭角の外側の縁石が何ら微調整をすることなくスパッと平行になる、この快感。いいね〜。そして、曲がり。練習通りで特に何も考えず行う。こちらからだと全体の傾きとの兼ね合いで切り返し時に坂道逆進っぽくなるのだが、きちんとサイドブレーキを用いてエンジンの回転数は必要以上に上げず、難なくクリア。

鋭角を出て、きちんと交差点を右折(←経験者にだけ分かる難しいことの一つですね)し、また右折して坂道へ。先の7番氏とは異なり、わざわざいちばん坂が急な部分に停車。サイドブレーキはしっかりと引き、確認をしっかりとした上で、エンジンの回転数は必要以上に上げず(←こだわり)、スムースに発進。当たり前だが発進時の衝撃は皆無。練習の時のどの発進よりも上手く行った。

交差点を頑固に後輪水切り沿わせで左折し、駐車場の下で右折、また右折して、いよいよ場内の課題の山場となる、方向変換へ。気のせいか、方向変換よりも縦列駐車の方が得意だという人の方が多い気がするのだが、私は最初から方向変換の方が得意である。但し、大型車系に関してのみ。(苦笑)

先の7番氏よりもかなり前方に、ほんの少し右に傾ける形で停車。左側のラインはきちんと「おいしい角度」になっていることは言うまでもない。安全確認の後、後退開始。……昨日、同乗のKさんが「速い」といったペースとほぼ同じスピードで押し込む。別に「速い」といってもそれはあくまで他の受験者のそれと比べた場合の話であって、単に基準が遅いという気もする。前後左右、それぞれの車輪、これらが全て安全であれば良いだけの話であるし。ということで入れて車体を引き起こして左右の縁石と平行な状態で真っ直ぐとし、続いて後退幅寄せ50cm。スーッ、ピタ、という感じで終わり、「完了しました」

さあどうだ、7番氏はああなったが、と考える暇もなく、W辺さんはチラッと横と後ろを一瞥するや否や「ハイ行って」と、のたまった。ううむ、完璧だったようだ。まあ自分でチラッと確認してもベストの20cmぐらいだったが。きちんと方向指示器を出し、7点確認して発進。出庫も問題無し。帰路も問題無く発着所へ。

試験車が9番と10番の受験者を乗せて発着所を離れたことを確認した後、階段を上ってN先生と某YZK氏が屯している展望台へ。「どうでした?」と聞かれたので「まあ外には出られるでしょ」と軽く返す。「まあ上から見ていて明らかに上手でしたからねー」というありがたい寸評まで戴いてしまった。後は、先程の外に出ていた件の説明であるとか、某YZK氏のマニアっぷりにN先生が感服していた話であるとか、そういった雑談のみ。肝心の路上試験の話はこれっぽっちも無し。(笑)

再び下に行き、発着所で10番氏の運転が終わるのを待つ。やがて試験車が帰ってくる。「じゃあ7番の人だけちょっと来て、他の人はそこで待っていて」ということで、場内玉砕の7番氏のみここで寸評。この時点で残りの我々は外に出られること、確定ということになる。やがて、7番氏が引き下がる。

「じゃあ残り4人、乗って!」とのW辺さんの指示に従い、全員乗り込む。最初は順当に6番氏でありこちらがAコース。次が私ということになる。6番氏の出来如何によって、BコースなのかCコースなのか変わってしまうという直前まで読めないパターンである……。

私はいちばん後ろの進行方向向かって右側の隅っこを定位置とし、着席。6番氏の運転によりバスは発進、場内の坂道を越え、その先の電動ゲートから外へ出る。Aコースなので、右折。二俣川試験場名物の駐車場渋滞をやり過ごし、その先の交差点で右折、比較的細い道に入る。私が見る限りここまでで特に問題は無い。一時停止で停止し、確認して出発……しようとするが、左右と対面から丁度クルマが来てしまい少し判断に迷ったらしく、おどおど。うーむ、減点の可能性があるよな。これは。何とかそこは抜け、「じゃああそこの電柱で指定場所停止」では一応後ろドア内に合わせて停止。ただ、これも停め方が少し斜めになってしまったので心証は悪いかも。さらにトドメは、発進して左折後の路上駐車の避け方。必要以上に安全策に走ってしまい、W辺さんから「いけたよ今のは」と言われてしまっていた。

さて、こうなると私がCコースという可能性が俄然高くなる。今のうちに心の準備を……と思っているとW辺さんが突然仰って曰く「じゃあ次の人と交代になりますからそこらへんに左側寄せて停めて下さい」

『ちょっと待て!まだ郵便局より手前じゃねーか!ヽ(`Д´)ノ ゴルァ』

不意打ちを喰らいつつ内心そう思ったが、既に停止している6番氏。おまけにW辺さんが「そんなに駐車車両に詰めて停めたら次の人が大変だよ」と言うほど、前方車間距離が無い。さらに言うと、ここ、どう見ても上り坂の途中なんですけど……。まあこれは不運な事態としても、本来のCコース開始地点である金が谷あたりまでまだ1km以上ある地点での交代である。今まで幾人もの大型二種受験者・合格者と話しているが、こんな場所で始まるCコースなんぞ聞いたことがない。指定前教習生である私を、W辺さんがターゲットとしていることは明らかだろう。それが単に「見る」だけなのか、「落とす」のが目的なのか不明だが。

運転席に着き、発進準備して発進。幸い前方間隔は、先の場内での鋭角の際の切れ角を考えると少なくともハンドル据え切りを要すほどではなかった。十二分に確認した後、坂道発進&微速前進&サイドブレーキから左手を直ちに戻しハンドル操作。……これ以上のことは誰にもできんだろう。

道は広いが制限速度が低い道をのんびりと金が谷方面へ向かう。途中、下り坂で3速エンブレをやっていたら何となく左側から「エンジンがうるさい」というオーラを感じたので4速にしたこと以外、取り立てて何もなく本来のCコーススタート地点である金が谷交差点へ。ここを右折。

ちなみにここまでで2回、指定場所停止をやった。1回目は「いいんだけどもう少しスーッとね」という寸評をその場で頂戴してしまった為、2回目はそこらのバスの停まり方を少し丁寧にした感じでスーッと停止。いずれも目標合わせは完璧。スーッと停まるなんて、教習ではやったこともないのだが。(^-^ヾ

「この先電信柱があって狭いので安全を確認したらどんどん対向車線に出て行って下さい」とW辺さんから説明が入ったので「はい、かしこまりました」と返答。まあ事前に百も承知な訳だが、実際に試験官に言ってもらえると安心できるものだ。なるほど、W辺さんはちゃんと言ってくれる試験官なのね、と感心。

下川井インター付近は、幸運にもこちらを阻害するような特攻車両もなく、無事通過。さらに左折して相鉄バスの旭高校入口バス停の横も通過。……ちなみに某YZK氏が合格した時の大型二種Cコースは何とこのあたりから始まったそうである。何だかものすごい距離の差があるのだが。。。

軽い坂道発進でスタートした後、中原街道の高速巡行(60km/h)となる。スピードオーバーだけ気を付けていると、あっという間にトンネルとなるのでライトを点灯、出口で消灯。信号で引っ掛かったので停止。ミニバンが信号待ちの先頭、そのすぐ後ろに適切な間隔を保って私のバス、という構図である。

左右の信号が黄色から赤色になるのを見て、前方が青色になるのを見切りその直前に7点確認。青色になったので出発……しようと思ったのだが、前のミニバンが動かない。(泣) おーい、と思ったら慌てたように動き始めた。さてこちらも行かねば、いやいや時間が経過したからもう一度せねば、ということで7点確認。

「何度もやらんでいいんだよそーゆーものは(-_-)」

……し、しどいわ。(;_;)  試験官によってはやらなかったら不履行取るタイミングなのに。だからこそ面倒でもやっているのに……と思いつつ、「かしこまりました……」の一言で返し、進行。

中原街道から側道に入り、普通二種の乗り換え地点を過ぎ、信号を左折。ここで3回目の指定場所停止があった。今回も、スーッとスムースに停め、目標位置も完璧。ふぅ、1回目の話は減点なのか分からんけれど、取り敢えず路端停止で取りこぼすなんてことがなくて良かった……。

やがて、駐車車両のメッカ、三ツ境駅北口に差し掛かる。……が。ものすごく幸運なことに、こちら側の車線には殆ど駐車車両無し! せいぜい対向車線からハミ出してくるクルマに気を遣えばいいぐらいである。それでも駐車も皆無ではなかったので、横を抜ける際には確認を厳に行い、最徐行で。

信号がきわどかったのでちょっと荒い曲がり方になったが、厚木街道に入る。そして狭隘箇所の一つである三ツ境駅南口を通過。注意すべき電信柱は把握していたので、W辺さんを安心させるためわざと「確かに見ています」ということが分かるように確認し、注意深く進行。

しばらく進むと二ツ橋交差点。ここを右折するのだが、前方、歩行者用信号が既に赤。これは間近に自動車用も黄色になるに違いない。そう判断し、先の厚木街道に入る時の少し慌てた記憶も手伝って、中央線沿いのゼブラを踏まないようにしつつ敢えてスピードを落とし気味にして近付き、黄色になった時点でさっさと停止線で停止。ちょっと早かったかも知れないが、まあ良かろう。安全第一。

信号が変わったので7点確認して進行。右折なので交差点内で停まる。

「右折先混んでいるけど大丈夫?(-_-)」

内心、しも〜たと思ったが時既に遅し。でも法規だと確か「交差点内の安全を確認」すればOKだったような気もするし、と咄嗟に考え、「この詰まっているのはすぐに進みますから大丈夫です」と回答。そう、ここは右折先の二ツ上橋の交差点と連動していて、一見詰まっているようでもすぐに二ツ上橋側が青信号になり、詰まっているクルマも消えるのである。……これで、予習完璧というのがバレるのは間違いないが。

私の言葉通り右折先は丁度良く空き、問題無く右折。「ここも狭いですから左右十分注意して、中央線も踏んで構いません」とのW辺さんの言葉には「了解致しました」と丁寧に返す。対向車でダンプなどが来ると厄介なのだが、幸い普通車ばかりであり、ゆっくり進行し、問題無く二ツ上橋の交差点へ。

二ツ上橋を左折すると、再び中原街道である。途中、南台交差点からは制限速度も50km/hに下がるのだが、それでも走りやすいことに間違いはない。快調に第1車線を進行。すると前方に駐車車両が。うむ、第2車線に遷移せねば。……あ、譲ってくれんな。よし、ここでいいや。うりゃ。

「もう1台前に入ろうと思えば入れたな〜。(-_-)」

ああ、うるさい。(苦笑) と思いつつ、「はあ」とだけ返す。認めると減点確定なのでこんな返答。

# ちなみに三菱の隠蔽欠陥ハブから脱落したタイヤが赤ん坊連れの母親を轢き殺したのはこの付近。
# 大型車に関わる者、近隣在住歴のある者として思う処は色々あるが、別途。取り敢えず、黙祷。

下瀬谷2丁目の交差点を左折して環状4号に入る。……って、左折する前から既にW辺さんが帳簿を閉じているのはいったいどういうことだ?スタートが手前だったからゴールも手前に設定していたのかな?などと考えつつも、めがねトップ前で指示されるままに路端停止し、終了。

W辺さんは終了直後に色々寸評を言う人ではない(少なくとも今日は)ので、「ありがとうございました」とお礼を言いつつ定位置のいちばん後ろへ退散。たぶん大丈夫だろうという思いと、ダメな部分も多かったという思いが混在する、技能試験直後の複雑な心境なのは言うまでもないが、今更どうなるものでもないのでおとなしく次の9番氏の運転を見守ることにする。

さて、Bコースとなった9番氏。まず、発進が荒い。特に私の後だから目立ってしまうぞ……と、そうこうするうちに右折する場所へ。そう、ここは中央のゼブラを踏み込んで、対向がいなくなるまで待つんだね。……おい、対向来ているぞ。対向いるのに発進すんの?やばくない?対向……ガツーン!と、ここでW辺さんによる試験官補助ブレーキ発動。「来ているよ」とW辺さんのお言葉。そう、明らかに来ていた。何を見ていたのだろうか。取り敢えず、これにて9番氏はあっさり終了である。早っ。

路地に入り再び環状4号に出て来て1回指定場所停止までやらせたのは、9番氏に対するお情けであろう。おまけに9番氏、派手に指定場所停止を外すし。ちょっと練習不足かな。その後、運転はW辺さんが代わり、下瀬谷2丁目の交差点の先の某店駐車場を用いて方向変換。「まだクルマ来てないよね?」「ハイ大丈夫です」などという、普段あまりないやり取りがあったりして。(^-^ヾ

再びめがねトップ前に戻り、ラストの10番氏が運転席に着く。当然Bコース、余程下手で危険でなければ試験場まで運転できるパターンである。粛々と発進、9番氏がハマッた右折も難なくパス。一応、各種の確認もできている。……が、やはりどうも運転が荒い。私が概ねホンモノのバスと同等だとすれば、9番氏も10番氏も大型トラックのそれでしかない。ちと不満。おまけに指定場所停止は1回目・2回目ともに場所を勘違いしたらしく、W辺さんから「わからなければ予め聞いて下さい」と注意を受けていたし。

ただ、恐らくは大型トラックを日頃運転しているのであろう、そんなに危険性を感じさせる運転という訳ではなく、途中でW辺さんが運転を代わることもなくそのまま二俣川の試験場へ。……もっともW辺さん、三ツ境駅北口を過ぎたあたりで採点を停止していましたが。。。

試験場に戻る。展望台にはしっかりとN先生と某YZK氏がいるのが見えた。そして発着所へ。10番氏が措置完了して終了した時点で、いよいよ車内でW辺さんによる寸評タイムである。

「まず6番の○○さん。場内でもう80点、ギリギリでした。また頑張って下さい」……なるほど、そんなもんだったのか。ということは私のCコーススタート前倒しは半ば計画的だったということね。。。

「次、7番、いや8番の増田さん。……んー。不満はあるけど。うん」……はひ?よくわからない寸評だぞ?何がどうということではなくて、不満はあるけど?だけですか??

「次、9番の○○さん。よく確認しないとダメだよ。もっと練習が必要だね」「最後に10番の○○さん。試験場まで運転してはもらったけど、残念だけど減点超過。何度も受けているみたいだけど、やっぱりまだ練習が足りていないね。指定場所停止とかね。あと、これはバスで、トラックじゃないからね。他の人の運転を比べていて分かるでしょ?練習してね」……んー、何か引き合いに出されたような気が?

「何か質問は」とのW辺さんの言葉に対し、6番氏が件の駐車車両の避け方を質問した。こういう運転技術的な質問に対しては、試験後でも回答するかどうかは試験官次第(原則的には無回答)なのだがW辺さんはどうだろうか……と思っていると、ものすごく丁寧に解説開始。どのぐらいって、私の傘を借りて道路に見立てて、自分の帳簿をバスやクルマに見立てて「こう行くの」と解説するぐらい。(^-^ヾ

一通り終わった後、全員に対して「頑張って下さい」とお言葉。そして私に向かって再び「ん、不満はあるけどと。この時点で、ある種の確信を持ったのは言うまでもあるまい。全員で「ありがとうございました!」と言ってバスを降り、階段を上って展望台へ。

「私には『不満はあるけど』だけ。個別寸評無し。他の人には不合格明言して寸評していましたが」と、N先生と某YZK氏に報告。N先生はまだ緊張した状態で「不満はあるけど、か……」と仰っていたが、場慣れた某YZK氏は「大丈夫ってことですね」と、こちらと全くの同意見。そう、試験官によって差はあるのだが、合格者に対しては細々と寸評をしないのが一般的なのである。まだ気は抜けないが、一安心。

そして、合格発表。半ば予想できていたので大騒ぎはしなかったが、

祝!真のフルビット免許取得! v(^o^)/~

( ̄ー ̄)

うむ、何ともはやいい具合に( ̄ー ̄)ニヤリッとして写ってしまっているようだが、まあ無理もあるまい。

# 「政治家の選挙ポスターみたい」「免種も額もすごい!(をぃ)」など色々言われていますが。。。

N先生は「合格」を見届けた後、先に教習所へ帰っていたのだが、私も新しい免許証を受け取った後、コヤマドライビングスクール綱島へ赴く。一応、報告ではあるのだが、早い話が凱旋である。着くや否や指導員室に通され、ご挨拶と口頭での簡単な報告なんぞ。正式なものは数日後文書で出すこととした。そして、預け入れ金の返金などの事務手続きの後、御礼申し上げて退散。

実に長い道程ではあったが、晴れて9月24日という日にフルビッターとなることができた。この場をお借りして全ての人々に厚く御礼申し上げたい。m(_ _)m


■ 取得費用

項目 費用 備考
教習所納入金 1回 \20,000 \100,000預入、\80,000返金。
試験場開放練習代 8限 \0 @\8,000は教習所負担。
試験場開放練習代 2限 \8,000 @\8,000だが同乗者らと折半。
試験手数料 1回 \0 @\4,450は教習所負担。
貸車料 1回 \0 @\2,200は教習所負担。
免許証交付手数料 1回 \1,750  
合計   \29,750 むちゃくちゃ安上がり。(^-^ヾ





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