運転免許取得記 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 原動機付自転車免許編

■ 経緯


世田谷区と目黒区の区界にある某中高一貫校を卒業し、大した勉強もせず手を抜きまくったにも拘らずサクッと某大学に入学できてしまった私は、入学直後から尋常ではない通学距離に悩まされることになりました。当時私が住んでいたのは横浜の東急東横線大倉山駅の近くであり、大学の所在地は八王子市東中野。電車で通学する場合、乗換を3度して多摩動物公園まで出て山登りをするか、或いは多摩センターからバスを使わざるを得ず、通学時間は片道で約2時間ほど掛かってしまっていたのです。加えて府中の東京多摩郵便局でアルバイトを始めたことで、状況はさらに悪化しました。

こうした事態を打開するため、スクーターによる通学を検討しました。スクーターであれば、大倉山から梅田橋・田奈駅・鶴川駅・多摩センターというルートを通ることにより、約1時間少々で到着できるためです。

スクーターに乗るためには、当然原付免許が必要です。私が通っていた高校では所謂「3ない運動」のような不毛なキマリゴトはありませんでしたが、かと言って原付や二輪の免許を取り学校までバイクで乗りつけるような者もおらず、当然私自身も大学に入るまで免許など持ったこともありませんでした。

ということで、取り敢えず学内の本屋へ行き、原付試験の参考書でわかりやすそうなものを選び、2冊ほど買い込みました。もともと自転車に乗りながら眺めていてほぼ標識の意味は把握できていたため、初めての免許の割にはさほど難しいものではなかったと記憶しています。なお、原付が学科試験と講習のみであることは、参考書を読んで初めて知りました。

蛇足ですが、私は原付免許の勉強をするまで『自動車はガソリンで動きスクーターは軽油で動く!』などと思い込んでおり、兄などから心底呆れられました。いや〜、スクーターの排気ガスって香ばしいニオイがするもので、つい勘違いを。(^-^ヾ


■ 試験当日


1995年10月12日。確か木曜日だったはずです。現在と同じく、原付試験は午前のみ(午後は講習)のみだったため、かなり早く家を出て二俣川へ向かったことを記憶しています。当時の二俣川駅周辺は、ライフの入った駅ビル(1階がバスターミナル)こそ今と同様に存在していたものの、駅前の県道も今よりかなり狭く、県道を挟んだ向かいの商業ビルに至っては存在すらしていませんでした。ただ、試験場への近道や裏校は大体今と同じような雰囲気で存在しており、初めての二俣川とはいえ特段迷うこともなく試験場まで辿り着くことができました。

ちなみに裏校については、「カネの無駄だからやめとけ」という大学の同輩のアドバイスにより、利用しませんでした。そのため裏校に関する体験談はありません。ただ、二俣川駅周辺での早朝の勧誘や、試験を終了して試験場から出てきた受験者に対する「問題タカリ」については、今よりも積極的(?)に行われていた気がします。

試験場に着いてからのことは、正直あまり記憶していません。何分9年ほど昔、即ち人生の1/3ほど昔のこととなりますので、この点は御容赦願います。ただ、参考書と筆記用具と住民票以外は実質手ぶらで試験場へ向かったはずですので、今と同じように試験場で申請書をもらい、写真撮影してもらい、証紙を買い、適性試験(視力検査等)を行い、今と全く内装や雰囲気が変わらない待合室を通って、同じく今と全く同様の試験室へ誘導され、受験したことだけは確かかと。

試験自体は特に難しいものではありませんでしたが、「原付の学科試験に落ちるのは恥」と言われていたため、合格発表の時は結構緊張したことを記憶しております。(苦笑) まあ、取り敢えず自分の番号は表示され、事なきを得ました。

さて、午後の取得時講習となる訳ですが……すみません、これも殆ど記憶にございません。(^-^ヾ 免許制度の変遷などを調べる限り、取得時講習を受けたことは間違いなのですが……。確か、場所は四輪試験コースの外周の外(待合室から見て信号機のさらに向こう側)あたりで、内容は引き起こし&簡単な発進・停止。ほぼ全員が問題なくできている中、若者に混じってその場にいたオバハンが、停止できずにコケそうになっていたりしたような気がします。

講習終了後、初めて入手した記念すべき免許証の画像は、残念ながら現存しておりません。後々確実にフルビットになるのであれば何らかの形で残していたのでしょうが……。帯は緑色、種類欄では「原付」の上に輝く"1"のビット。今の免許証よりも一回り大きいそれを財布にしまい込み、二俣川を後にしました。

なお、何とか大学に顔を出せる時間的余裕があるということで、二俣川から大和・新百合ヶ丘乗換で多摩センターまで行き、バスで大学まで向かった記憶があります。当時は結構マジメだったようで。>おいら


■ 後日談


免許を取得して1週間もしないうちに大学の生協に展示されているスクーターを眺め、八王子市堀之内にある大学生協直営の店でHONDAのDioを買いました。全く初めてスクーターに乗るということで、ショップの裏の市道で簡単な発進・停止の練習などもさせてもらえたことを記憶しております。この初代スクーターには、結局1998年8月11日にエンジン故障でお亡くなりになるまでの間、27,883kmほど乗ることになり、その間、色々なことがあった訳ですが……まあ、その話はまた別途。(^o^)


■ 取得費用

項目 費用 備考
参考書代 2冊 \2,000 価格失念のため@\1,000として計算。
住民票交付手数料 1枚 \300 横浜市の料金。
申請書添付用写真代 1枚 \900 当時はデジカメ撮影ではなく今より高かった模様。
試験手数料 1回 \1,650 資料による当時の料金。
原付取得時講習料 1回 \4,050 資料による当時の料金。
免許証交付手数料 1回 \1,800 資料による当時の料金。
合計   \10,700 参考書代が不明確なため、概算です。





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