運転免許取得記 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 大型特殊自動車第一種免許編

■ 経緯


大型一種免許の取得のため、久々に教習所という空間へ通い始めてから数日経った、2003年6月4日のこと。免許関連、特に二俣川関連のサイトをしばしば眺めるようになり、悪い虫が覚醒しました。

フルビット……。( ̄ー ̄) ニヤリッ

最初は大型一種と普通二種ぐらい取れれば良い、と考えていた訳ですが、大特ならば比較的簡単に取れそうであることを知り、6月6日には試験場に申請を出しました。なかなかな行動力かと。(^-^ヾ

結果的に技能試験1回目で合格して、教習所の大型一種よりも先に免許を手にすることとなりました。

思えば、この大特一種の一発合格が無ければ、私が二俣川試験場にどっぷりと入り浸り、あまつさえフルビットになるなどということもなかったはずです。そういう点では極めて重要な免許と言えるでしょう。

ちなみに、大特一種に関連する資格として、フォークリフトの資格も後に取得することとなります。


■ 試験当日の記録 〜 当時のWeb日記より


2003.06.17 (Tue)

さて、かねてより告知していた通り、本日は大型特殊自動車(以下「大特」)の免許取得に関する試験の日である。今月6日にふらりと免許の申請を行い、学科試験は普通免許保持のため免除、技能試験が本日午後指定だった次第。

自宅は10:00頃に出発。たまたま来たバスが桜木町駅行きだったため、桜木町で根岸線に乗車し、横浜で相鉄に乗り換えて二俣川へ。二俣川からは相鉄バスで試験場へ。到着後、普通の人々が受付のある2号館へ入っていくのに対し、1号館に入り牛乳を飲みながらコースを高見の見物。そもそも受験に必要な申請書その他は手許に既にある訳であるし、技能試験の受付は13:00頃であるし。

しばらくコースを眺めた後、構内の食堂でB定食(天丼と味噌汁と御新香のセット)を昼飯として食す。実は、11日に二種学科試験に97点で合格した時にもB定食を食べていたので、縁起を担いでみた次第。

早めの昼飯の後、昼休みのコース開放に合わせて、コースを実際に歩いてみた。結構な大雨だったが、黙々と歩き、進路変更で合図を出すタイミングや変更の場所、細かな標識・標示を確認。然る後、13:00少し前に技能試験受付で手続きをし、待合室へ。

13:20過ぎに案内の声が掛かり、それぞれの技能種目のコース図の前に集合。結果、大特は5名、隣のけん引も5名。但し、大特に関しては1名が大特二種の受験であることが雑談で判明。受験順序は、私が3番目で、最後が二種の人。取り敢えず雑談モードで、最低限の操作方法は最初に試験官に教えてもらえること、試験車両は通常の飛び込み受験の場合必ず後輪操舵のものになる(昨夜見たサイトで説明されていたのと同機種)こと、一般的に言われている大特車両の特性などを確認。で、いざ受験。

# ちなみにこの1名の大特二種の受験者というのが、他ならぬYZK氏だったりします。

5人まとめてホームに降りる。1人目は若手のにーちゃん。後方確認もウィンカーも何も無く発進して行ったが、本来のコースであれば一度ホームの前を走るはずなのに、右手の直線の方から戻ってきた。当然試験中止。聞くところによると、方向変換から出る際に派手に接輪してしまった模様。うーむ。

2人目は結構なおっさん。後方確認も無く発進、こちらは完走……したのだが、ホームについてバケットを下ろした後、試験官と何か問答している。端から聞いていると、ミラーばかり頼っていて全く目視をしていなかったらしい。致命的だな。周りに我々他の受験者もいたのだが、結構派手に、それこそ女の子ならば泣くぐらい、ボロクソにコキ下ろされていた。すげ〜。あな哀れ。

さて、次が私の番である。コース図兼用の受験者用のカードを試験官に渡し、乗車。初めてということもあり、言われるままにシートベルトをしてギアやウィンカーの位置の説明を受ける。しめしめ、悪戦苦闘記の記述と全く同じだ。指示に従いニュートラルにしてエンジンを掛け、バケットを上げる。

『……おお、おもしれー!』(笑)

で、おもむろにサイドブレーキを下げる。……あれ?これで下がったんかい?と思っていたが、まだ下がるとのことなのでさらに下げる。結局、取っ手の部分がいちばん下にくるまで下げることが出来た。ううむ、普通車や大型車のサイドブレーキとは全く違うなぁ。気を取り直し、ガコンガコンと2速に入れて発進。オートマの要領である。指示に従い右へ寄り、本線へ。

のっけから「はいウィンカー出しっぱなしなのを戻してね」と言われ、結構へこむ。『いきなり指導かよ!?』と思ったが、直後に「はいここから試験開始ね」と言われ、『あぶねー、さっきのセーフだ……』と思いつつ、返事だけ「はい!」と返す。返事だけはきちんと返しておいた方が印象良かろう、という判断による。

左折して指定速度区間に入り、事前に説明を受けていた通り2速1,800回転へ。特に問題はなし。結構左右に振られるという話も把握していたが、ハンドルをしっかり握り、かつ後輪操舵であることを計算に入れて動かす限りでは、然程ふらつかず。右左折前の進路変更も教習所の感覚で、3秒前または30m前の合図と直接目視確認を基本として鮮やかに実行。道路の優先関係や見通しについては普通二種の練習で2回走行していたことも手伝い、完璧に把握して対応することができた。

方向変換についても、後輪操舵だから普通車とは逆側に寄らないと出る時に後輪が当たるという話を聞いていたため意識的に寄せる側を考え、一発クリア、切り返し無し。踏切通過も当然問題無し。

で、めでたく完走。……したのだが、最後で大ポカをしてしまった。停車だから左ウィンカーを出して止まり、ギアをバックに入れてサイドを引いて停止措置完了してエンジンを切った……ハイ、一つ大忘れしていますね。大特だから、サイドを引いた後にバケットを下ろす必要があります。(´・ω・`) ショボーン

結局下ろした訳だが……ショックだわな。方向変換もうまくいって完走もできて、「一発合格」がチラつき始めた矢先の大失敗。まあもう一度受ければほぼ間違いなく合格だろう、との感触で、残りの大特の試験と、同じ試験官が担当するけん引の試験を他の受験者と一緒に見物。

件の大特二種の人は、流石にふらつきもなく上手にインベタで走り回る……が、どうも交差点でインベタ過ぎる。水切りの部分まで左前輪が踏み込んでいるから、一歩間違うと接輪でアウトなのだが。と思っていたところ、最後の最後、何と言うこともない直線(二俣川を知っている人に分かるように書くと駐車場の下、障害のちょい手前)で何故か意味不明の停止。おんやぁ?と思っていたのだが、戻ってきた本人に確認したところ、何とあんな場所で接輪してしまい、試験中止となったとのこと。うわー、悲惨。

まあまあ、ということで、見物場所をけん引の方向変換がよく見える駐車場上に変え、けん引見物。あーでもない、こーでもないとギャラリー間で雑談しながら見物。ちなみに先程の接輪で失格した氏は既にけん引二種を取得済みであり、非常に話は参考となった。ただ、今日の見物では、けん引受験者5名中1名も方向変換をクリアできなかった為、参考となる実演を見ることはできなかった。……やはり方向変換だけは教習所で見物した方が良いのだろうか?

んで。しばらくして3:50過ぎに合格発表。技能試験の場合、受付窓口で試験官が直接受験者に対面で通知する。担当試験官が同じである為、大特はけん引と一緒に呼ばれる。

一通り受験者が集まったところで、試験官曰く「大特の4番○○さん……」。私の番号は3番である。その次の4番が呼ばれたということは、やはり不合格か……とチラリと考えた刹那、続いて曰く「と、3番の増田さん、前に」。おお!?と思いつつ前に出ると、「合格です、\1,750の証紙(註;免許証の発行手数料のこと。当然だが合格者のみ必要となる)ね」

祝!大特免許一発取得!(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ

まったりと沈んでいる他の受験者。まあ、初受験の3番4番が合格して、複数回受験の自分たちが不合格なのだから無理もあるまい。少し後ろめたい気がしないでもなかったのだが、さっさと\1,750の証紙を左の窓口で買い、試験官に渡す。然る後、「勝者の階」である2階へ上がり、しばらく待って写真撮影など。

ずっと4番氏と行動を共にしていたのだが、氏はどうも職務命令だったらしく、職場や自宅などへ合格を知らせる電話を掛けまくっていた。ん〜。私は単に「免許の欄を埋めたい」という冗長な理由なのだが。

ちなみに、写真撮影の直前に色々書かれた申請書の最終進化形態(?)を見ることが出来るのだが、その申請書の右下は小さく80点と書かれていた。色々と減点材料は考えられるが、まあそう言われればそんな得点相応の走りだった気もする。

それにしても、収支決算は大幅な黒字だわな。免許の交付手数料はいずれにせよ発生するから除外するとして、大特を教習所で取得する場合、今、大型で通学している教習所では普通免許持ちの場合でも\115,000(税別)が掛かる。それに引き換え今回は、申請手数料\3,300と貸車料\1,100の計\4,400のみ。単純計算で11万円浮いたことになる。こうなると、けん引免許も飛び込みで取得しようという気になるというものだ。早速、その線で動くことにしよう。乞御期待。(^-^)/


■ 取得費用

項目 費用 備考
試験手数料 1回 \3,300  
貸車料 1回 \1,100  
免許証交付手数料 1回 \1,750  
合計   \6,150 結果的に小特に次ぐ安さです。





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