運転免許取得記 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 普通自動車第二種免許編

■ 経緯


大型一種の項でも述べましたが、大型一種と普通二種に関してはフルビットを目指し始める以前からその取得を目論んでいました。普通二種に関しては理由は簡単で、持ってさえいればタクシーの運転手という仕事がほぼ確実に保障され、取り敢えず喰いっぱぐれる恐れがなくなるためです。

具体的に取得に向けた行動を開始したのが2003年5月。これは、一連の「免許祭」で最も早い着手時期です。しかし、実際に取得できたのは大型二種指定前教習が始まる直前、2003年8月。要した受験回数は5回。名実共に、私が二俣川試験場で最も取得に苦労した免許となりました。


■ 二俣川試験場の記録 〜 当時のWeb日記より


2003.05.31 (Sat)

昨日予約した運転免許試験場の開放練習のため、朝っぱらから二俣川へ。日頃の行いのせいか、大変良いお天気に恵まれた。……まあ、皆さんご存知の通り、台風の影響をモロに受けた凄まじい大雨(藤沢や小田原で床上浸水など多数という程度)だった訳だが。

いかにも交通安全協会という雰囲気の受付で説明を受け、書類に記入し、乗車券発売機のようなもので大枚\5,500を支払い、クルマに掲示する番号票その他一式を受け取る。何らかの免許取得のための練習である場合、その免許を取得して3年以上の同乗者が必要となるのだが、私の場合は普通二種が目的であり、練習に際しては普通車(MT)が運転出来れば良い。ということで、他の人は渡されていない「指導員免除」だか何だか書かれた蛍光黄色の派手な掲示票も受け取った。しばらく待ち、乗車。

……やー、マニュアルに乗ったのは免許取った時の卒業検定以来なんだわ。(苦笑) 大体5年半ぶりですかね。まあご想像の通り、エンジンふかし過ぎ&クラッチひきずりを最初は多発。いきなり坂道行ったらタイヤをキュラキュラいわせてしまうし、雨だから助手席側に載せていた掲示票の類が全部滑り落ちるし。まさにド下手クソ。(^-^;  でも、エンストは坂道発進で色々と試していた時の1回だけ。おまけに開始後20分程度で慣れ、その後は取り敢えず普通に運転出来るようになった。

集中的に練習したのは、普通二種特有の「鋭角」と、坂道発進&踏み切り(これも緩い坂道発進)のセット。鋭角は、要するに切り返しを必要とする急な角なのだが……おいおい、二俣川の普通車用の鋭角って、何か角の部分を中心として思い切りかまぼこになっているぞ。ブレーキかけてないと、ATのように勝手に前に進んだり。たまらんなぁ、これは。取り敢えず、どのあたりでハンドルを切り始めれば良いか、というタイミングをつかみ、リバースに入れる時にサイドブレーキをちょいと引いておいて「坂道逆進」の要領で切り抜ける技を何度も練習。侵入角にもよるが、取り敢えず10回やって9回成功する(=切り返し1回で抜ける)程度にはなった。坂道発進も、クラッチをつなぎ始めたタイミングでサイドブレーキをゆっくり解除するという「基本」を思い出し、取り敢えず難なくクリアできるようにはなった。

惜しむらくは、窓やドアを開けて色々確認するという練習方法が一切出来なかったことかな。何しろ、路面の表示が水溜まりと水はねでなかなか視認出来ず、ワイパーも最強にしていなければ用をなさない程度の豪雨である。鋭角にしても、踏んでいないことは分かるけれど、あとどの程度の余裕があるのか?というのは不明。ドアミラーで見ても、ハッキリ言ってよく見えんし。(´・ω・`) ショボーン

神奈川県の場合、確か普通二種の技能試験は、少し所内を走った後、路上走行である。路上に出られれば安全確認その他を怠らない限り大丈夫な気もするが、所内で失態を演じていては外にも出してもらえない。あと1回か2回練習するか、或いは直接体当たりで試験を受けてそれで練習も兼ねるか、まあ近日中に決める予定である。乞御期待。

2003.06.07 (Sat)

土曜・日曜は部屋に籠って某資格試験の勉強をする予定だったのだが、午前中に「運転したい」という気分になってしまい、二俣川のコース開放の窓口へ電話。案の定、今からでも今日の14時あたりの予約が取れるとのことなのであっさり予約を入れ、出陣。普通MT車を使用した普通二種の練習であることは言うまでもない。Tシャツ&Gパンのスラッとしたショートの女の子が指導員を助手席に乗せてAT車でのろのろと練習しているのを尻目に、前回同様、「指導員免除」の磁力プレートを引っさげて鋭角を中心に練習。15回程度やって失敗したのは実験のような1回のみ。ほぼ完璧と理解して差し支えあるまい。コースを回っている時のシフトチェンジのタイミングも、自分で言うのもナニだが正にタクシーそのもの。(笑) 唯一の懸念材料は、やはり「慣れ」からくる安全確認不足だろうか。。

2003.06.09 (Mon)

午前中は教習所で大型一種の修了検定や適性試験など。

午後は、二俣川へ。13:00少し前に着き、普通二種の免許申請実施。……で。申請して再び深視力その他の適性試験をしたのは良かったのだが、その後、ある重大なマチガイに気がついた。

げ、学科試験っていきなり申請したその日にやるんだっけ?(@_@;

しもーた……何も準備しとらん。二種の学科だから結構難解なのに……。と思いつつも、やむを得ず受験。結果、100点満点で90点以上合格のところ、84点で不合格。まあ、事前準備ゼロで素で受けたならば、こんなもんではなかろうか?(´・ω・`) ショボーン

取り敢えず、帰路、横浜のルミネ5階で二種学科試験の参考書を買い、リベンジ準備開始。もはやこうなると意地。某資格試験の勉強は取り敢えず放置し、免許に専念することとする。……何やら、タンドリアとの両面作戦を中止して88攻撃にプロジェクト4の全力を突っ込むことを決定した神崎悟のような心境ではあるが(我ながらわかりにくい比喩だな)、致し方あるまい。

ところで、試験担当の警察官または警察事務職員の人で、結構イイ!(*・∀・*)のがいるのは気のせい? 先日大特の申請をした時にも思ったんだけど、黒髪ショートで華奢なのにチャカチャカ元気に明るく動いているM山さんという人。 一般受けするかどうかは微妙だけど、個人的には非常に弱いタイプかと。(苦笑) たぶん、小学校や中学高校同期の連中であれば、実物を見れば「ああ、なるほどね」と思う筈。今後とも、殺伐としがちな免許試験場にあって一服の清涼剤となること願うや切。ヽ(´ー`)ノ

2003.06.11 (Wed)

一昨日不意打ちで不合格だった二種免許の学科試験の再挑戦を実施。結果、97点の高得点を叩き出し、合格。……まあ、本気を出せばこんなもんだろうな。減点分の3点の箇所も概ね予想できるし。ともあれ、これでめでたく普通二種の技能試験が受けられる状態となった訳だ。取り敢えず、受験予定日は2週間後。まあ何とかなるんじゃないかなぁ。。

2003.06.24 (Tue)

二俣川の懲りない面々の一人であるYさんのご好意で、氏のクルマで普通二種のコースを下見。AからCまで全コース回った。Yさんは既に普通二種を複数回受験しているため、「ここで指定場所停止」「このあたりで路端停止が入る」などのアドバイスは非常に有用。この場を借りて御礼申し上げたい。

2003.06.25 (Wed)

普通二種、技能試験初受験である。結論から言えば玉砕ということで。(T_T)

何をやったのかと言うと、場内の方向変換で車庫から出る時に縁石に乗り上げた、と。(爆) いや、車庫入れの練習なんて全くしていなくて、ちと「入れ始め」の段階で既に左後輪と角縁石がかなり開いた状態となってしまい、そのまま強引に押し込んだ結果今度は脱出に窮する結果となり、それでも強引に『いけるだろ』とやったところ、もそっ、と、左前輪が縁石に乗り上げた次第。嗚呼、凡ミス。やはり初受験でテンパッたアタマでは、ロクな結果を生まないということですね。当然ながら場外以前の問題で、あぼーん。

ちなみにおいらの次の受験者は合格。たまたまおいらも終始同乗していたのだが、正直に申し上げるならば『おいおいこんな感じでも合格するのかよ?』というレヴェルだった。まあ、場内ノーミスで外に出られれば勝ち、というところか? 少なくとも、指定場所停止や路端停止の場所についてはほぼ昨日Yさんに説明してもらった通りの場所だったので、おいらとしては楽勝かと。

なお、今回を含め、普通二種はAT限定で受験している。これは、結局後で大型二種を取得すれば普通二種のAT限定の条件も消える為、安全策でAT限定にしておいた方がいいよ〜、という某YZK氏をはじめとする二俣川の懲りない面々の助言によるものである。(^-^ヾ

2003.07.20 (Sun)

本日はレンタカーを借りて、普通二種の練習を兼ねた日帰り温泉行き。同乗者は両親。

8:00前に桜木町の日産レンタカーへ行く。サニーかパルサーのP4クラス(1,500cc)で予約を入れていたのだが、割り当てられたのは一つ上のクラスのプリメーラ(1,800cc)だった。試験車のクルーが実は2,000ccであることを考えれば、ある意味幸運か。そのクルマで自宅へ戻り、両親を乗せて出発。バス路線に従って横浜駅方面へ向かい、途中で左折してR1に入り、狩場から保土ヶ谷バイパスへ。

本来ならばここで横浜町田あたりまで突っ走るのだが、本日は目的が目的なだけに、二俣川・本村インターで下りる。インター突き当たりを右折し、二俣川駅北口をまた右折。見慣れた片側一車線の道路を登って行くと、やがて試験場に辿り着く。日曜日である為、試験はやっていないものの免許の更新業務等は行っており、その為か、駐車場などは平日並みに混雑していた。

試験場の少し先に路端停止し、地図を確認。然る後、おもむろに出発。普通二種Aコースに従い、まず転回。うむ、然程難しくはない。試験官にきちんとアッピールするため、オーバーアクション気味に確認すれば良いだろう。試験場から下っていったところの鋭角気味の交差点のクリアの仕方も概ね把握。なるほど、これは多少大回り気味でないと難しいな。住宅地に入った後の路地のような道を30km/hで突っ走る点については、当初懸念していた程怖いものではないことを確認。路端停止についても、既にある程度「来る」場所が理解できているので然程問題にはならない。唯一、今回の検証で気になったのは、水銀灯への指定場所停止だろうか。何が問題って、なかなか左後部ドアに合わせられないのだ。(苦笑) まあ、ちょっと左を確認するぐらいは減点されないだろうから、それでいくしかないな。ともあれ、取り敢えずAコースとBコースは完全に記憶したので、ライン取り等で減点されることもあるまい。これだけでも収穫である。

この後、道志村やら御殿場やらを回り、夜に帰宅しました。

2003.07.22 (Tue)

始発のバスで二俣川へ出向く。午前中はキャンセル待ちで普通二種。結論から言うと、運が味方せず不合格だった。(^-^ヾ

運のせいにするのは実力の無さを糊塗する最たるもののような気がしないでもないが、まあ経緯を聞いて戴きたい。まず、場内の課題。事前にコースを歩いたりして必死に前回失敗した方向変換のイメトレに励んだりしていたのだが、今日の課題は縦列駐車。多少、意表をつかれた感は否めなかったが、まあ基本的に大型と同じ要領であるのでこれは難なくクリア。次いで鋭角もパス。結果、場内ノーミスで場外へ。

場外では、前の人が散々優先誤認による対向車等の進路妨害等を重ねた挙句、一時不停止であぼーんした直後だったため、比較的楽な感覚で挑めた。路端停止なども卒なくこなし、着々と試験場に近付く……途中の住宅地に、そいつはいた。じじいである。路側帯も無い路地のような道(それでも片側1車線ずつ程度の広さはある)で、こちらから見て右側の端をふらふらと歩いている。時々こちらの方を見ているので、渡ろうとしているのか?という気もしたのだが、再びそのまま右側を進み始めたので渡らないものと判断し、最徐行していたこちらも少しアクセルをふかした。……そうしたら、このじじいいきなり後ろの確認もせず渡り始めやがった。(泣)

『よりによってなんてタイミングで渡り始めやがるんだ!』 ヽ(`Д´)ノ ゴルァ

たまたまその場所は交差点(という程のものでもないのだが道交法上の交差点ではある)から近かった。理不尽な話ではあるが、取り敢えず歩行者保護違反ということで、不運にもここであぼーん……。そのまま試験場へ。ちなみにこれ以外、大きなミスは無かった。

ま、実力は十分にあった。不運な地雷を踏んでしまっただけだ。そう解釈しよう。ただ一つだけ言えることは、今回のこのじじいの存在が、所謂高齢化社会の問題に対する我がスタンスを少なからず強硬路線へ転回せしめる契機となった、ということだろうか。(苦笑)

2003.07.28 (Mon)

複数の運転免許種目を並行して申請している場合、技能試験の指定日時のバッティングはたまに有り得る。私の本日午後が正にそれで、普通二種とけん引二種が両方とも指定されてしまっていた。どちらを受けるかについては前日まで未定だった訳であるが、起きた時の気分で普通二種に決め、一応、Yシャツとネクタイ姿で二俣川へ向けて出発。

んで結果。前回と同じようなパターンで、今度はお子様にしてやられました。やー、技術面は結構良くて、場内ノーミス、場外も大過無かっただけに、毎度毎度のことながら肝心なところでの運の悪さには辟易しますなぁ。当然ながら歩行者保護違反で一発あぼーん。

……普通二種が昔のように場内で取れるものだったならば、たぶん2回目あたりで取れていただろーなぁ。(苦笑) しかし、こうも立て続けにじじいやガキに邪魔されると、何かどこかの神社で御祓いでもしてもらった方がいいんじゃないかと真剣に思ったりする。(-_-;

まあ、技術面や二種特有の安全確認面などはほぼ全く問題ないことは試験官からも認めて戴いたし、その証拠に最後の順番のMT車の人の走行の際にも同乗を依頼された(合格者か次回合格の可能性が高い人でないと選ばれないらしい)し、その御蔭で自分が完走できただけではなくて自分の前の人の合格走行や最後の人の失敗走行を見学できたので、出費に見合うだけの収穫はあったかと。

次回あたり、雨の日を狙って受験しようかな。次こそは合格すること、願うや切。つーか、さっさと合格して「普二」のフラグを立てておかないと、兵隊やって「大二」が立ったら二度と立てられなくなってしまう……。

2003.08.02 (Sat)

普通二種の路上課題である路端停止に際して、最大の邪魔なものと言えば、バス停である。ご承知の通りバス停から半径10m以内、交差点の前後5mなどは駐停車禁止であり、路端停止でそんな場所に停めてしまった場合、当然試験中止となる。振り返るに、前回、前々回の路上で歩行者保護違反を取られたのは、第一義的にはもちろん不運な不注意が原因ではあるが、その根底には、路端停止のことばかり考えていて手一杯だったという事実がある。そんな訳で本日は、路上コースの下見を敢行した。

二俣川から相鉄バスの旭21系統・旭高校入口行きに乗車。……実は、普通二種路上A・Bコースの路端停止で障害となるバス停は、全てこの旭21系統のものなのである。当然、この車窓から見ればどんな位置にバス停があるのか、その周囲の景色はどうなのか、一目瞭然という訳だ。そんな訳でじっくり観察。何か交差点を挟んで互い違いに配置されている意地の悪い箇所などもあったが、取り敢えず一通り景色は記憶できた。後は、ここらへんなら全然大丈夫、という場所を選んで停まれば良いだけの話である。

2003.08.04 (Mon)

今日は、午前が普通二種、午後がけん引二種の指定日である。普通二種は通常Yシャツ&ネクタイで受験するようにしていたのだが、今日はけん引二種もあることであるし、そもそもネクタイ着用にそれ程のご利益があるとも思えなくなっていた為、ノーネクタイで青いカラーシャツ&白ズボンで臨んでみた。

二俣川の午前の普通二種の受付開始時刻は、8:00。窓口が開くと同時に申請書を提出。今回は免許の種類など、登録内容に変更は無し。早速1番のカードを戴く。取り敢えず、狙い通りこれで路上Aコースは確定。(・∀・) ニヤニヤ

技能待合室で待機していると、面識のある人々が三々五々集まって来る。……ま、同じ日に試験に落ちれば基本的に次回受験日時も同じことが多い訳で、当然と言えば当然だが。それらの人々と雑談しつつ試験官を待ったが、同じタイミングで受付が行われた大型二種の技能試験が始まって相当時間が経っても試験官が来ない。ついには、8:30受付開始の他の種目の受験者が待合室に集合し始める。うーむ、これでは何のために前倒し受付しているのか分からんぞ。やがて試験官が来て、試験開始。

本日の課題は方向変換と鋭角。鋭角は、義務付けられている切り返し1回だけで通過できたのだが、やはり方向変換は苦手なだけあって切り返し1回。1回なら減点は無いのだが……ちと、気になるな。

そして路上。取り敢えずAコース完走。指摘された点は、試験場併設の駐車場に出入りする車両の避け方、路端停止関連2点、電柱が飛び出している地点の通過方法(徐行も右側回避もせず)。結果は不合格。せっかく\1,750の証紙買って待っていたのに……。

2003.08.06 (Wed)

明日の試験に備え、コースを下見を行う計画を立て、本日、実行に移した。( ̄ー ̄) ニヤリッ

まず、バスで横浜駅へ。横浜駅から中山駅、中山駅からズーラシアまでいずれも市営バスを利用。ズーラシアからは三ツ境駅行きの相鉄バスに乗り込み、旭高校入口で下車。ここは普通二種技能試験Aコースのルート上。……そう、恐怖の徒歩下見である。

キョロキョロと周囲を見ながら、デジカメでパシャパシャと撮影。傍目には不審人物そのものかも知れないが、この際、なりふり構ってはおれん。前回指摘されたハミ出し電柱も確認、撮影。金が谷からのバス通りについては、バス停や交差点、横断歩道などの位置を全て確認し、やはり撮影。住宅地の中も同様。試験場より駅側の鋭角気味のT字までは面倒なので行かず、中沢町バス停から中尾町バス停の方へ抜けて試験場へ。結局、小一時間で到着した。途中、結構路上試験のクルマにも遭遇したが。(^-^ヾ

2003.08.07 (Thu)

本日は、再び普通二種の技能試験日である。指定は午後。通常、午後の試験の場合でも午前中の比較的早い時間から試験場に乗り込み時間を潰すのが常だったのだが、流石に普通二種だけで5度目であるし、二俣川の懲りない面々の多くも既に二俣川を巣立って行きなかなか知り合いに会えないこともあり、高校野球の開会式を一通り見た上でゆっくりと自宅を出発。

二俣川に着いたところ、けん引を受験し続けている知り合いがいた為、軽く自分のやり方のコツをレクチャー。二輪のコースを眺められるところから実車を見ながら角度付けの目印を教え、さらに昼休みだったので実際に方向変換のコースで角度の付け始めの場所の目安を解説しておいた。明日の試験で早速やってみるとの由。はてさて、どうなることであろうか。

と、人様にレクチャーしていたところ、普通二種の受付開始時刻をちょっと過ぎてしまった為、少し急いで受付へ。既存免許としてけん引二種が追加されている為、その旨を申告。裏書きコピーは昨日やっておいた為、すぐにカードを渡される。受験番号はAT6番。おまけに待合室に現れた試験官は、外見も中身も優しいと評判のN原さん。内心『よっしゃ〜!』と思った。

早速試験開始。いつも通り進んでいったが、途中、4番のおば様が何やら失敗してしまったらしい、との一報が入る。その刹那、何かがプツリと切れた。(笑) 何故ならば、6人単位で試験官が割り当てられており、6人全員が場内合格点だった場合、奇数番号がAコース、偶数番号がBコースを走らされるのだが、場内不合格の人間が発生した場合、最後の6番のカードを持つ人間は皆が嫌がる魔のCコースとなってしまうのである……。Cコースなんてただでさえ走りにくいし、人通りの多い午後であるし、そもそも当たる確率は限りなく低いと考えていたから、昨日に限らず下見ほとんどゼロだし。ヽ(`Д´)ノ ウワァァァァン!

ということで、まず場内。ある意味で吹っ切れた為、結果的に強気で攻めた形となった。課題間の走行は採点対象外とはいえガーッと出してピタリと停まる超メリハリ運転。課題はあまり好きではない方向変換左バックだったが、安全確認のみしっかりしつつ、妙に素早く入れて出して鮮やかに完了。鋭角も、いつもより素早く、まるで練習走行のようにスッ、スッ、スーッと行って無事完了。

さて、路上。……あらら?結局失敗したというおば様も外に出られるの? ということで、Cコースの悪夢は去り、私はBコースとなった。何度か普通二種で顔を合わせている人々が路上から戻り「ダメだった…」などと話すのを聞きつつ、5番のおば様(件の失敗した人とは別人)が運転席に乗り込み、私は後席へ。5番の人は、ちょっと安全確認とメリハリが遠慮がちな気もしたが、まあ完走。

んで、中原街道が相鉄にぶつかるところで運転手交替。いよいよ私である。遠慮がちな運転に終始した5番さんに「攻めの安全運転」とは何か見せてくれよう!場内の走りから試験官も期待しているに違いない!と言わんばかりに、試験走行開始。……んが、最初の中原街道への合流で、いきなりアクシデント発生。流れの速い中原街道へ合流車線で加速してから合流するようになっているのだが、何と合流車線が違法駐車によって完全に占拠されている!後ろからも来ていて停まることもできん!ヽ(`Д´)ノ ゴルァ

『……(プチッ)。( ̄ー ̄) ニヤリッ ……突撃前進!』(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ

右ウィンカーを出し、クルマ2台分ほどのスペースへかなり強引に合流。その速度、50km/h少々。……嗚呼、試験車のやって良い行動ではないのは誰の目にも明らか。たぶん、後ろの5番氏は試験ではない普段の走行でも絶対にやらんな。ホンモノのタクシーの運ちゃんなら、人によってはやると思うが。と、瞬間で色々考えたが、取り敢えず何食わぬ顔をして後続車に見える様、左手を上げて挨拶。

正直、ここで散ったと思った。(爆) 何しろ危険運転を取られても全く不思議ではない。妙な位置に駐車車両があったとはいえ、明らかに攻め過ぎである。バイクじゃないんだから。嗚呼、5度目もダメか……と思いつつ、コースをそのまま走行。指示に従い右折し、急坂を下り金が谷へ。少し行ったところで簡単な路端停止。さらに進んで少し意地の悪いところで路端停止。住宅地に入り、消防署の出張所を過ぎたところあたりで再び路端停止。意地悪ではないが、完了後、坂道なので坂道発進の要領で発進。そして住宅地を抜け終え、中沢町バス停を過ぎたところで目標物停止。そのまま進み、角をくるっと回って試験場前を通過、転回して試験場へ。完走であるが。

んー。こういう時に限って、悔しい程、完璧ではないか。(苦笑) ただでさえじっくり下見をしていた上に、邪魔してくれる歩行者も事実上皆無であり、路端停止も全て完璧。安全確認、メリハリも。……でも、あの合流があるからなぁ。(-_-;

発着所に戻り、車内で説明。5番氏は色々と言われていた。私は、大意要約するまでもなく「合流」だけ。分かっておるよ、んなこたぁ。指摘点が一つだけとは言え、致命的なのが一つというのはどーにも。まあ、ここで悔やんでもどうにもならんので取り敢えず、下車。

すると、けん引二種1回目で醜態を見せてしまった試験官が駆け寄り「どちらかちょっと乗って!」とのお言葉。見ると、普通一種MT路上の最後の人がこれから路上へ出るのだが、後席に座る人間がいないらしい。まあどうせ暇なので、「は〜い」と言って乗車。N原試験官殿には車内から目配せと身振りで「これに乗らされましたが」「はい了解」とやり取り。

んー、普通一種というのもおもしろいもんだね。試験官が「取得時講習まだですね?」と聞いたら受験者が免許取消処分者講習修了証のようなものを差し出すし(をぃをぃ)。走り出してみると、MTなだけに結構ガコンガコン揺れる上に、まあ普通二種なら減点されるであろうことが多いこと多いこと。ただ、教習所の卒業検定に比べれば、やはりマシだろうか? 途中で自主経路もあるのだが、スタート地点がBコースの途中にある今宿あきにれ公園の横で、受験者が「ここをこう行ってバス通りに出ていきます」と言ったのに対し試験官が「うん、そうだね」と応えているのを見て、『おんやぁ?普通二種のコースとかなり違って遠回りするなぁ?』と思ったりして。ついでに試験場に戻ってから課題で方向変換をやるのだが、この方向変換だけは、悪いけれど他の普通二種受験者のそれよりも上手だった。(w

さて、結果発表。普通二種の発表は遅れるのが常であり、今日も最後の方になった。先ほどの普通一種MT路上の受験者が合格と言われて喜ぶのを見ながら、『おいらはどーせあそこで大ポカやっているからなぁ』と思いつつ、待つこと15分程度。普通二種AT、6名がまとめて呼ばれた。呼ばれて窓口の前へ行き、試験官の手許を見る。合格者の証紙を貼り付ける紙、不合格者へ返す申請書などが見えたが、その下に、以前某Y氏らに見せてもらったことがある取得時講習のご案内セットのような書類が見えた。

『はて?おいら以外は特定届出校卒で、取得時講習は受講済みのはずだが……もし』

そう、その『もしかして』と思ったその瞬間、「増田さん!」と呼ばれた。不意打ちだったので(゚Д゚)ウェアァ?と、妙な返事をした。(爆)

祝!普通二種免許合格! v(^o^)/~

正にその取得時講習のご案内と合格通知書のセットは、私のためのものだったのである。指示に従い、講習代\27,600分の証紙を買い、再び試験官のもとへ。一通り説明を受け、「くれぐれも、あの合流ね。あれはやっちゃいかんよね。あれだけ。事故起こさないでね!」と釘をさされてしまった。ともあれ、あれが致命傷(一発停止)ではなく、減点で済んだということだろう。

ちなみに合格通知書はこんな感じ。クリックして戴ければ原寸大で表示されます。(^-^ヾ

運転免許試験合格通知書

証紙は、教習所へ提出するものらしい。取り敢えずY氏その他へ合格の報告をケータイでした上で、今日はそのまま帰路へ。やはり、今回の免許取得キャンペーンでいちばん最初から苦しめられ続けた普通二種であるだけに、今までの飛び込み合格でいちばん嬉しい。既に見慣れた二俣川への道や相鉄の車窓の景色まで、何か綺麗に見えたりして。(^-^ヾ

帰宅後、渡されたリストにある普通二種の取得時講習をやっている教習所の内、めぼしいところへ片っ端から電話。結果、むかし田園都市線の電車の車窓から見たことがある某所が最も早いことが分かり、そこにすることとした。明日、申込みへ向かう予定である。


■ 取得時講習の記録 〜 当時のWeb日記より


2003.08.08 (Fri)

昨夜電話で連絡しておいた普通二種取得時講習取扱いの教習所へ、予約の為向かう。場所が青葉区内の田園都市線から見えるところだった為、市営バスの全線定期を駆使し、横浜駅から3系統市が尾駅行きに乗車、市が尾駅の2つ手前の朝光寺前のバス停で下車。あとは、田園都市線のガードをくぐり、これを左手に見ながら徒歩。

教習所に着くと、受付開始は昨日の電話では9:00とのことだったが既に始まっていた為、早速手続き。様式の定まった公文書的な専用の用紙に必要事項を記入し、昨日二俣川で購入して持参した証紙を貼付、さらに合格通知書と既存の免許証をコピーしてもらい、提出。途中で気がついたのだが、どうもここの教習所は普通二種の公認も得ているらしく、飛び込み組の取得時講習もそれらの人々と混ぜて行うような形態になるらしい。だからこそ他所より早く回転させられるということだろうか。

さて、日程。12日の午後一部、14日の午後一部、15日の終日、16日の午後全部というような形となった。他所が2日間で終わらせることが多いのに比べれば日数は掛かってしまうが、まあどうせ暇人なのだから構わんだろう。講習日指定書は↓こんな感じ。※これは全て履修後のものです。

講習日指定書

2003.08.12 (Tue)

取得時講習初日1時限目、身体障害者対応。タクシーやバスに障害者(車椅子の人や視覚・聴覚障害の人)を乗せる時の留意点なんぞを細かく解説、というヤツ。

20分ほどビデオを見て、車椅子の取り扱い方を実物で見て、あとは視覚障害者の気分を体験ってことでアイマスクをして机や椅子が散らばった部屋の中を他人に誘導されて歩く、といったところ。

2003.08.14 (Thu)

取得時講習2時限目、悪条件下での運転。シミュレータを使用して、濃霧・強風・大雪・凍結時の運転を体験!ってなヤツである。まあゲームのようなものである訳だが。

取得時講習を実施しているその教習所のホームページでは、「実車と同じパーツを使用」「他校のシミュレータとは比較にならないリアルさ!」と大々的に宣伝されていたのだが……うーむ。シミュレータはシミュレータであって、それ以上でも以下でもないわな。車体感覚、特に側面がよくわからんし、交差点左折時に目視もできないのに左後方から歩行者に飛び出されたりしてもねぇ。まあ実車で実際に事故寸前を体験させる訳にも行かんからこういう形になるんだろうけれど、無理をしてシミュレータなんぞにしなくても、ケーススタディということで無惨極まりない交通事故のビデオを鑑賞した方が良いような、そんな気がする。

2003.08.15 (Fri)

さて、本日も普通二種の取得時講習である。本日は、応急救護。取得時講習計12時限のうち6時限を占める、言わばメインイベントである。内容的には、心肺蘇生術、止血法、三角巾の使い方、骨折時の副木の使い方、など。人形相手に「もしも〜し!最高ですか〜!大丈夫ですか〜!」「誰か来てくださ〜い!」などと叫ぶのは物凄く嫌だったのだが、昨日同様普通二種の教習生との混成で受講者が9名と多かったためか、幸い自分だけが単独で発生することはなかったのでホッとした。

心肺蘇生法というのは、心臓マッサージと人工呼吸のアレである訳だが……実際に事故の現場に遭遇して、血がバーバー出ていたり四肢の一部がちぎれ飛んだりしている「物体」相手に果たして悠長にできるのか?と、真剣に考え込んでしまった。いや、止血法ぐらいはするけど。……血、苦手だし。(^o^;

2003.08.16 (Sat)

取得時講習も今日で終わり。今日は、3時限連続の危険予測と、夜間の運転1時限である。

危険予測は1時限目がシミュレータ、2時限目が実車、3時限目がディスカッション。3人一組で行われる。まあ普通一種でも最近は2時限セットでやるので、読者各位も想像はできるものと思う。シミュレータというのは自殺志願者以外の何ものでもない連中がトラックの陰や民家の庭先から狙いすまして特攻してくるアレ。一昨日のシミュレータの時には安全運転だったのだが、今日は2人ほど轢き殺した。(笑) まあ他の人々がもっと殺していたのでヨシとしておこう。2時限目は実車で、「横断歩道安全確認ヨシ」などとのたまいながら運転するコメンタリ運転を、ひとり10分少々ずつ実施。3名のうち、1名は教習生、おいらを含む2名が二俣川合格者だったのだが……その差歴然。発進時5点確認が最後までできるかどうか、というのは重要だよな。んで、3時限目はディスカッションなのだが、2時限目の運転に対して行う訳ではなく、個々の事案について考えたり、法規を確認したり、ビデオを眺めたり。ん、まあまあおもしろかったぞよ。

最後が夜間の運転。教習時間は本当に夜間になってしまったが、これもシミュレータである。3人一組で実施。おいらが最初にやった訳だが、まあ難しいの何の。夜間は視野が狭くなるということを説明したいがためなのだろうけれど、ハイビームにしないと前照灯が実質的に役に立たないのは如何なものかと。おいら、鳥目ではないのだが……。結局今回も2人轢き殺した。(笑) ただ、3人目の教習生の人が凄まじくド下手な運転を見せてくれたのでいくらか救われたが。……シフトを頻繁に入れ間違うのはともかく、駐車車両を避けるために反対車線に入って対向車と衝突ってどんなもんかねぇ。これは、夜間の運転のシミュレータ以前の問題だと思うが……。「公認」も罪作りだよな。

今日で取得時講習完了ということで、終了証明書をもらう。※クリックで原寸大表示ね。

応急救護処置講習(二)終了証明書  普通旅客車講習終了証明書

そして、市営バス乗り継ぎで帰宅。


■ 免許証交付日の記録 〜 当時のWeb日記より


2003.08.18 (Mon)

普通二種免許の受け取りのため、二俣川へ。技能係のいちばん右側の窓口に必要書類一式を提出。その際、チラッと採点簿のようなものが見えたのだが、案の定、Bコーススタート直後の中原街道合流のところに何やらマークが為され、斜線が2本引かれていた。

しばらく待たされたが、予定より30分程遅れて10:15頃に写真撮影となった。通常、ここで免許証の元になるデータが印字された申請書が全員に配られ、その右下に小さく印字された点数を確認することができるのだが、今日は何か係のおばさんが急いでいたらしく、名前の読み上げだけで配布・確認依頼は無かった。「本人が確認しなくていいんですかぁ?」と聞いてみたが、明確な返事は無し。

仕方が無いので、9回目にしてようやく普通二種を取れたという顔見知りと共に、係のおばさんが集団の後ろの方へ行っている内にチョコチョコと自分の申請書をチェック。幸い、私のは上から2枚目だった為、すぐ見ることができた。データに問題は無し。得点は80点。……嫌な汗がダラーッと出た。うーむ、あの突撃が20点減点。それ以外、一切減点項目が無かったからこそ、奇跡の合格。タイトロープだな。(@_@;

免許を受け取ったその足で綱島へ向かうこととしていたのだが、某YZK氏が「綱島見てみたい」と仰るのでクルマに乗せてもらい綱島へ。多謝。こちらは取り敢えずそのまま入校手続き。……こうして、ようやく普通二種を手に入れると同時に、大型二種指定前教習生の身分が正式にスタートした。(^-^ヾ


■ 取得費用

項目 費用 備考
試験手数料 6回 \26,700 @\4,450。学科で落ちても同額。
貸車料 5回 \11,000 @\2,200。場内で落ちても同額。
試験場開放練習代 2回 \11,000 @\5,500。手数料と貸車料の合計。
取得時講習手数料 1回 \27,600  
免許証交付手数料 1回 \1,750  
合計   \78,050 試験場のみにしては高い。苦戦した。





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