運転免許取得記 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 小型特殊自動車免許編

■ 経緯


別記の通り、小特免許の取得を決断したのは自動二輪の中免を取りに教習所へ通っている最中です。初めて系統的な学科の授業を受け、免許制度について説明された際、下位免許を含有する上位免許を取得してしまうと下位免許を取得することができなくなることに気が付きました。

もちろん、下位免許を取得できなくなるといっても運転自体は当然許されている(例えば原付免許を持っていなくても普通免許で原付を運転できる)ため、大多数の一般の人は何も考えずに二輪免許や普通免許を取ってしまうわけですが、当時の私が下した判断は、『今しか取れないならば取っておこう』でした。考えてみれば、この瞬間にフルビットを最終目標とする単純明快な免許マニアの道がスタートしたのではないかと。( ̄ー ̄) ニヤリッ

勉強方法については、小特免許用の参考書など当時は一切なく、また当時は今のようにインターネットのウェブサイトが乱立している訳でもなかったため、必然的に原付用の参考書を再び読み返すだけでした。また、当時は手許に中免の学科の教本があったため、それも利用しました。ただ、いずれも試験前日の夜にちょこちょこと読み返しただけ、です。(苦笑)


■ 試験当日


1996年6月12日。丁度中免の教習が夜からで昼間はまるまる空いている日を選び、二俣川へ赴きました。持参したモノは筆記用具と住民票、原付の免許証、余っていた写真、原付用参考書と中免用学科教本です。既存の免許証がある場合、住民票は不要であることは免許関係者の常識ですが、当時の私はそんなことは知らず、何も考えずに持参しました。

さて。小特などという珍免許を取りに来る人間はやはり珍しいのか、各所で様々な対応が見られました。まず、受付の総合案内と証紙売場では、小特への対応が即座にできず、それぞれの窓口の方がいずれかに問い合わせて初めて案内・販売してもらうことができました。申請窓口は、私の記憶が正しければ原付と同じG窓口だったと記憶しておりますが、こちらでは流石に然程違和感がある対応はされず、そのまま受理されました。……まあ、内心では珍しがられているのでしょうが。(^-^ヾ

そして試験室へと案内される訳ですが、やはり原付と同様に扱われました。ただ、申請窓口の裏側のスペースでいったん集められる段階で、小特の受験者(といっても当然私だけ)が横に誘導されました。取り敢えず原付の集団と一緒に試験室へ案内されたものの、試験室では通常左前から順番に着席させられるところ、私だけいちばん右のいちばん前に隔離されるような形で座らされました。……う〜む、なかなかVIP待遇な気分(←何か大いに誤解している)。

試験は基本的に原付と同じ、50問です。試験内容は一部原付と異なる点もありますが、特に難しく感じることもありませんでした。

いよいよ合格発表を待つ段になる訳ですが……原付の時に比べて、色々と興味本位で考えることが多かったことを記憶しています。即ち、原付を含め他免種の発表は電光掲示板で行われるが、確か小特なんてなかったはず。果たしてどのように発表されるのか? いやいや、そもそも小特は私だけしか受けていないのだから、どのような発表であれ万が一番号が無いと落ちたことがバレバレでめちゃくちゃ恥ずかしいのではないか?などなど。

そんなことを電光掲示板前の椅子に腰掛けて考えていると、不意にアナウンスが流れました。

ピンポンパンポーン♪ 「小型特殊免許を受験された増田さん、電光掲示板右手下までお越しください」

何かいきなり呼び出されてしまったので、慌てて荷物を持って電光掲示板の向かって右手下へ。すると、結構おばちゃんな係の人(まあ婦警さんなんだろう)がいたので、呼び出された旨を申告。

「あの〜、今呼ばれた増田ですけど」
「増田さんですか。おめでとうございます、合格ですので(以下略)」

何とも珍しい発表の仕方ではあるが、まあマイナーな免許なのだから仕方あるまい。(^-^ヾ ちなみに、古い話であるので記憶しているのはこれだけ。原付同様交付用の証紙も予め買っていたのか、他免種の技能試験と同様合格と言われた後に買ったのか、どちらか明確には覚えていません。確か前者だったような気もするのですが。※ちなみに現在は小特も電光掲示板で発表されるようです。

免許証の交付は、午前中、かなり早い段階でしてもらった記憶があります。確か、交付番号の数字が恐ろしく小さかったような気がします。当然、写真撮影時も交付時も個別呼び出し。ん〜、VIP待遇♪

受け取った免許証の帯色は青。あれ?と思いましたが、緑なのは初めての免許だけで、他免種を取ると青になるということを後に知りました。なるほど、原付だけ持っていて小特を取ると、こういうメリット(?)もあるんですねぇ。緑帯の原付免許が嫌な人が小特を取得する、というのもアリか?


■ 後日談


免許を取った当日、教習所の窓口に「免許が変わった」旨を伝えました。当たり前ですが中免を取りに来ていて途中で小特を取るようなケースは稀有であるらしく、受付の女性は裏に回って何やら聞いていた模様です。結局、コピーを取って教習原簿に貼り付け、原簿の免種欄も修正して管理者印を押す、ということになりました。個人的な趣味のためにお手数をお掛けしてしまい申し訳ありません。(^-^ヾ

ちなみに、後に大型一種を取りに通っている際にも途中で二俣川で大特一種を取得してしまい、再びこれと同じようなことを教習所にお願いすることになる訳ですが……。同じ教習所で一度ならず二度までもこんなことをするのは、私ぐらい?


■ 取得費用

項目 費用 備考
住民票交付手数料 1枚 \300 横浜市の料金。無駄な出費でした。
試験手数料 1回 \1,650 資料による当時の料金。
免許証交付手数料 1回 \1,800 資料による当時の料金。
合計   \3,750 全免種中、最安なのは言うまでもないでせう。





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