運転免許取得記 二俣川フルビット物語 〜運転免許完全取得への道〜


 牽引自動車第二種免許編

■ 経緯


牽引二種については牽引一種を取る以前から、その取得を目指していました。そもそも牽引一種について、試験場&戸塚という「神奈川の免許マニアの王道」を歩まず敢えて指定教習所での系統的な指導を選択したのは、最終的に牽引二種の厳しい試験を想定していたためでもあるのです。

結局、牽引一種では断念せざるを得なかった試験場で、2回の技能試験を以て合格しました。


■ 二俣川試験場の記録 〜 当時のWeb日記より


2003.07.25 (Fri)

午前中、3度目の正直ということで大特二種に合格した。v(^o^)/

新免許証の交付は予測通り13:20頃。受け取ったその足で総合受付横のコピー機へ行き、「けん引二種、写真有ります、証紙\3,300了解済みです!」と、相手に「ハイ。(^-^ヾ」としか言わせない申し出の仕方で申請書をもらう。やはり慣れですな、慣れ。もらったばかりの免許証でいきなり次の申請書を作成するとはなかなか忙しいものではあるが、時間を有効に使うためにはやむを得まい。

学科免除のD窓口に並ぶ。幸運にも、火曜日同様M山さんの列である。(*^o^*) つーか、毎日いちばん忙しくなる列をやらされているような気がするのは気のせいだろうか? 申請の際は、先ほどのコピー機のところと同様、「けん引二種。現状は一種全部と大特二種。免許証は先ほど交付されたものです。深視力のやり方は了解済みです!」と、再び「ハイ。(^-^ヾ」としか言わせない申し出の仕方。後から思えばいちいち質問に応えてやり取りした方が良かった気もするけれど、まあ忙しそうだからこれで良かったかな。

視力、深視力検査もM山さんが直接担当だった。ホントに全部押し付けてねーか?テキパキ動くからって全部弱い立場の人間に押し付けるというのは如何なものか。立場が立場ならば然るべきルートで圧……と、まあ置いといて。(笑) 視力は当然難なくパス。深視力、始めて0.5秒でいきなり真ん中だったので慌ててポチッとな。「ハイあと2回ですぅ」と言われ、2回目、3回目もポチッとな。合格であるのは当然として、どんな値だったのだろうか? 1回目はともかく2回目以降が凄ければ恰好良いのだが。(^-^ヾ

# ちなみに深視力は結構多くの方が引っ掛かります。平均でも普通の人は10mm以上。

結局、指定日付きの書類を返すのもM山さんが担当。おいおい(以下略)。で、「書類をお返しした後でキャンセル待ちなど技能試験の受験方法について説明しますが、もうお分かりになっている方はこのまま解散ということで結構ですぅ」と、おいらの方を向きながら言うし。まあ、明らかにそれと分かる印象深い申請書だろうからなぁ。(苦笑) 渡された申請書を見てみると、指定はいきなり来週月曜午後。おいおい普通二種とバッティングしちゃったよ……まあ後で考えよう。で、気になっていた深視力は何と! 5mm、1mm、2mm。そもそも棒自体の幅も当然ある訳で、これは事実上ピッタリ一致という水準だろう。(・∀・) ニヤニヤ

2003.07.29 (Tue)

午後あたりからキャンセル待ちでけん引二種でも受けるべか〜、という気分でぶらぶらと二俣川へ。知っている人が午前の大型自動二輪を雨の中で受けていたので見物。てっきり受かるものと思ったのだが、残念ながら不合格。やはりシビアだねぇ、試験場は。

んで。午後のキャンセル待ち名簿にけん引の筆頭で名前を載せておいたところ、通常キャンセル待ちが呼ばれるよりも少し早めの時間に、顔を知っている試験官(A藤さん)に放送で呼び出された。

「大特・けん引のキャンセル待ち、今日は乗れません。(-_-)」

あー、やっぱりね。実は午前の試験風景を見ていて大特とけん引をやっていないことには気が付いていた。どういう理由かは不明だが、たまにこういう日があるのである。ということで、何か少し食い下がっている連中を尻目にさっさと退散。しばらく大型二種の場内試験風景などを見物し他のギャラリー各位と喧々諤々した後、二俣川を後にし、YZK氏のランクルで新横浜まで送って戴く。多謝。

2003.07.31 (Thu)

今日も再び暇な日になる気がしたので、明日に予定していたけん引二種を今日受けようと、二俣川へ。既にキャンセル待ちの権利は得られている訳で、受ける日は基本的にいつでも良いのである。

二俣川には午前中の技能試験が一通り終わりつつある時点で到着。丁度、けん引の最後の受験者が方向変換に入ったところだったので、方向変換を見物するのに丁度良い駐車場の上から見物。以前、同じ日にけん引一種だか何かを受けたことがある外国の人(見たところインドかパキスタンだと思うけど日本語ペラペラ)がいたので、あーでもない、こーでもないと言いつつ見る。

そして午後。予想通りキャンセル待ちで受験することができた。大特4名、けん引6名で、私はけん引の6番目。ラストである。発着所で大特を受ける人々に簡単なアドバイスをしたり、階段の上から大特やけん引の走りを見たりして時間を潰し、いよいよ乗車。

発進準備を確認まで一通りして発進。1号コース、左バックなのでまず左折して信号へ。2速のままでもいいのだが気分の問題で3速へ……入れようとしたのだが、何か入らん!(@_@;  そうこうするうちに停止線まで来たので停止。青信号を待ち、確認して発進、曲がりつつ3速へ入れようと……やっぱり入らねーぞこれ!ヽ(`Д´)ノ ウワァァァァン!  クラッチを少し戻し気味にしてギアを押し込んだらやっと入った。うーむ。早速グワッと加速、4速へ。今度はスムースに入り、さらにグワッと加速して指示速度。ふー。(-_-;

すっかりこれでテンパッてしまい、徐行カーブの先で踏切へ入る際、右寄せが不十分となる。げげ。しかも踏切通過の際、二俣川では本来サイドを引いて軽い坂道発進の要領で出発すべきところ、忘れたため5cmほど後退。さらにテンパる。踏切を出たら左折し、さらに右折……するところを、何か景色をボケーッと見ていたら大特のコースと勘違いし、直進しようとする。(@_@;

試験官 「おーい、右折だよ右折!」
おいら  「……あ!すみません!」(⇒さっさと右折するが大回りを取られたのは間違いない)
試験官 「いやーコース知っていると思ったんだけど」
おいら  「は、大特のコースと勘違いしまして……」(註;この先に大特用方向変換がある)
試験官 「なるほど〜。行ってもいいけど、ちょっとこのクルマじゃ無理だわなぁ。 (・∀・) ニヤニヤ」
おいら  「いや〜、景色の慣れというのは怖いですねぇ」
試験官 「そうだねぇ。これが事故のモトになるんだよねぇ。 (・∀・) ニヤニヤ」

そんな雑談をしながら淡々と方向変換場へ入ったのだが、この左折進入も自分で分かる大回り。我ながらボロボロである。(苦笑)

そしてトドメが方向変換。何と、角度を付け始める位置を誤り、無駄な切り返しを2度もしてしまった。うーむ、戸塚派の人々の切り返し位置よりかなり後ろから始めないと、台車左後輪が引っ掛かるのね。おまけに動揺していたためここでもサイドを引き忘れ、後退を始める際に少々前に進んでしまい逆行。それならば……と、ちと後ろ目から冷静に始めたところ、何とその後は非常に綺麗に収まってしまった。微調整で左右に振ることもなく、ヘッドと台車が並行かつ縁石とも並行。うわぁ、すげーもったいねぇ!(苦笑)

その後はライン取り等も何ら問題なく、完走して発着所へ。試験官からもらった講評は、全て自分で気が付いていた点だった。うーむ。不慣れなシフトに戸惑ってテンパッたのが、積木崩しのそもそもの根本的原因だったな。たぶん次回は大丈夫かと。試験官にも、この時と申請書返還の際の二度、「あとちょっとだね」と言われたし。大体、方向変換をあれだけ鮮やかに決められるのに(以下略)。

ところで、試験官に「舞の海に似ているね」とか言われたのだが、おいら、似ているのだろうか? 似ているのと言えば、目と鼻と口の数ぐらいのものだと思うのですが……どーでしょ。小太りだからかなぁ?(^-^;

2003.08.04 (Mon)

午前中は普通二種を受験。Aコース完走、\1,750の証紙を予め買う程だったが不合格。(´・ω・`)

顔見知りがチラホラ来場し、午後。ただでさえけん引は午前中に左バックをやっていたため午後は私があまり好きではない右バックであることが確定していたことと、午前中に玉砕したばかりで気持ちが落ち込んでいたことから、午後のけん引二種は受けようかどうしようか迷っていた訳だが、周囲の「受けろ受けろ」との声に押し切られて技能窓口へ。もらったカードは3番。大特二種合格時と同じである。

何度か触れたが、けん引は大特と同じ試験官が担当する。試験の説明もその試験官から受ける。その後、試験官は大特の受験者を伴って発着場へ。けん引受験者は、大特の試験が一通り終わるまで待機である。大特の試験風景を見物しながら先ほど「受けろ受けろ」と煽った二俣川の懲りない面々と雑談。今回の試験官は厳しいという声もあれば、でも自分は○○の免許をあの試験官からもらったなどという声もある。まあ、けん引なだけに、普通二種と違って上手に走ればそれだけでOKということで一致。

大特受験者5名、うち完走は最初の1名のみ。けん引受験者6名、完走は最初の人だけ、という状況で私の順番に。

試験開始。右バックなので、発着場を出てクルッと回ってすぐ左折。どうも今日は、最初の完走した人も含めて曲がり方がなっていなかった気がしていた為、意図的に丁寧に折りたたみ絞り込む。そして元気に加速、信号で停止。青になったら二種の五点確認して発進、中央線限界まで右寄せした上で右折し、方向変換場へ。

取り敢えず、下見で切り始めるポイントは把握していた。水切り倍の適切な側方間隔をあけて停止。ギアをニュートラルに入れ、シートベルトを外し、窓を開け、左右後方確認してギアをバックに入れ、再度左右後方確認して右側方を見ながら後退開始。途中で左に1回転して角度を付けていき、4時になったところで左右後方確認しつつ右に2回転半少々して、後は中央の窓から後ろを確認しながらそのまま押し込む。そして引き起こし始める時、少しパワーが足りず停まってしまった為、少しサイドを引き、左右後方確認……していると、

試験官 「ホラホラ、どうしたの? (・∀・) ニヤニヤ」
おいら  「(二種だから再発進前の安全確認厳重にしとるんじゃ!ヽ(`Д´)ノ ゴルァと思いつつ)はいっ!(←不自然に明るい声)」

引き起こし完了後、直線バックの要領でちょいちょい微調整していき、計算通りヘッドと台車が並行、かつ縁石とも並行な状態となったことを確認。ギアをニュートラルにしてサイドを引き、「完了しました」。当然試験官は「はい行って」。

方向変換を鮮やかに決め、さあ出発!……というところでアクシデント発生。サイドを戻して2速発進しようとしたところ、戻したはずのサイドが戻りきっていなかった。ええ加減にせーよ、このポンコツ!と内心思いつつ、ワイヤー式のサイドを確実に戻し、「失礼しました…」とつぶやきながら発進。……あ〜、視界のいちばん左に、何か(・∀・) ニヤニヤしている試験官の顔が入るよ。。・゚・(ノД`)・゚・。

引き続き、綺麗な左折・右折を続け、S字も過ぎ、S字出口左折から突き当たり右折までのライン取りも完璧にこなす。一時停止で停まり、さあ交差点右折……と、ここで再びアクシデント。前回同様、ギアが3速に入らん! やむを得んので、まずハンドルを切って曲がり始め、曲がっている最中にダブルクラッチの要領で一度ニュートラルでつないで再度3速に入れ、クリア。ううん、ゴマカシのプロだね。

見通しの悪い交差点をセオリー通りクリア。次は、右折からすぐ左折して踏切である。ここ、大特二種で右折後左に寄り切れず減点されてしまったのと全く同じルートの、嫌なポイントである。取り敢えず、当てこすりのように思い切り前に出たところで思い切り右に切る。次に左折する訳だが、何とタイミングが悪いことに踏切の方から普通車がこちらに出て来た。一瞬どうしたものかと思ったが、まあこちらが優先であるし、中央線を超えなくても左折出来ると思った為、まるで普通車を踏み潰すかの如く、威圧して左折。予想通り、台車の左後輪は縁石から10cm程度のところをクリア。ギャラリーをしていた知人に後で聞いたところ、「綺麗に攻めましたねぇ」とのこと。(^-^ヾ

課題速度、障害物回避を終え、発着点へ。停止措置をしてベルトを外し、

おいら  「完了しました」
試験官 「(うんうん、と、まずうなずき)……サイド戻し忘れないでね。(・∀・) ニヤニヤ」
おいら  「あ〜、申し訳ございません戻っていたかと思いまして。m(_ _)m」

結局これだけで下車。よっしゃ、合格っぽいぞ!と思いつつ、後方確認してドア開けて下車……する際、アタマをぶつけた。我ながら、何かで成功すると間髪入れずポカをする。痛かったが、取り敢えず下車。

後のけん引受験風景を方向変換場の上の駐車場から眺めようか?と思い行ってみたが、暑くてそれどころではないと判断し、冷房がきいたホールで二俣川の懲りない面々と雑談。まあ、大丈夫だろうということで概ね一致。それが、ギャラリーとしての感想だそうな。

んで結果発表。午前中に買っていた\1,750の証紙を握りしめ、案内放送に従い窓口へ。

試験官 「えーと、大特・けん引、合格者、1名1名だな。大特○○さん、けん引増田さん!」
おいら  「ハイ」(淡々と言いながらヌーッと\1,750の証紙を差し出す)
試験官 「……お、早いな。(^-^;」
おいら  「一応、確信しておりましたので。(・∀・) ニヤニヤ」

試験官は大特の合格者に改めて\1,750分の証紙を買ってくるように指示し、他の受験者には次回日時指定済みの申請書を返還。一通りそれらの人々が散った後、写真撮影の案内。合格者2名、「ありがとうございました!」と言って引き下がる。

祝!けん引二種免許取得! v(^o^)/~

"勝者の階"である2階3番窓口で写真撮影の手続き。この際、受け取った申請書を見ると得点は何と!95点。うわー……。ということは減点されたのは、サイドだけ? それともあれはノーカウントで、他で何かかな? いずれにしても、二俣川の二種免許の技能試験でポンと取れる得点じゃねーよ、これ。取り敢えず、滅多に見られるものでもないので、ケータイですかさず記念撮影。

めでたしめでたし。これで、残すは普通二種と大型二種の二つだけとなりました。


■ 取得費用

項目 費用 備考
試験手数料 2回 \6,600 @\3,300
貸車料 2回 \2,200 @\1,100
免許証交付手数料 1回 \1,750 試験場。
合計   \10,550 牽引一種の初期投資が効いていますな。





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