当たり前過ぎて忘れがちな結論ですが、試験官が見ているのは「この受験者に免許を渡しても大丈夫か」「免許を手にしたこの受験者は安全な運転を行えるか」という点です。個々の課題や採点対象はあくまでもそれを見極めるための方法論であり、処断するための手段に過ぎません。
試験官は、第一線の警察官が数百時間もの教養・実技教練を経て初めて就ける職です。その知識量や経験は、熟練した教習指導員や検定員さえ、足許にも及びません。その試験官が判断する訳ですから、その場限りの付け焼き刃な小手先の技巧だけを以て技能試験に臨んだところで、簡単に叩き落されます。不合格とするだけの減点材料が無い運転など、試験官自身でなければ不可能ですから。
それでは、受験者はどのように技能試験に臨めば良いか。これも、答えは試験官が何を見ているのかという点から導き出すことができます。要は、受験者が希望している免許の種類について、それに見合うだけの度量が伴っているのか否か。伴っていることを立証することができれば、自ずから合格の途は開けてきます。
技能試験で求められる行為の中には、形式的なものもあります。現実的ではなくバカげているものも、人によってはあるでしょう。そんなことは試験官は百も承知しているはずです。ただ、それらはいずれも簡単なことばかりです。技能試験という限られた時間内でさえも、そんな簡単なキマリゴトすら守れないような人間に、免許という「責任」を与えることなどできはしない。……そんな合理的な思想があるような気もします。
ここでは、技能試験に関して無駄に多い私の経験と実績と情報の中から、有用と思われるものを抽出して掲載していきます。断片的なもの、まとまりのない情報もありますが、ご容赦ください。なお、掲載されていない情報のうち「これは?」というものがありましたら、ご一報ください。順次追記していきます。
取り敢えず、ご参考までにどうぞ。(^-^ヾ